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不登校の子どもと修学旅行 悩んだ末の決断とは?

修学旅行は、学生にとって一大イベントです。友だちと観光地をめぐったり、お泊りしたりする体験を楽しみにしている子も多いことでしょう。


でも、不登校の子にとって修学旅行は地獄のイベント。行くにしても、行かないにしても辛く、どうしたらよいのか悩んでしまいますよね。


今回の記事では、中学生の子どもが修学旅行に行きたくないと言い出した経緯から、その結果までを一人の不登校生の親としてお話ししたいと思います。


子どもが修学旅行に行きたくないと言い出した

結論からいいますと、我が家の場合は修学旅行に行かないという選択をしました。


最初から行かないというつもりはなく、修学旅行代金の振込手続きも済ませていましたが、結果のところそうなったという感じです。


娘が「修学旅行に行きたくない」という本音を出しはじめたのは、修学旅行出発日の約10日前。


「修学旅行って行かないとダメなのかな?」

「修学旅行って行かないとどうなると思う?」

なんてことを言いはじめたのです。


そこから我が家は大慌て。親としては、一生の思い出になることだから行っておいたほうがいいんじゃないかという気持ちと、でもツラい思いをしてまで行っても嫌な思い出になるだけなんじゃないかという気持ちの葛藤です。


よくよく娘から話を聞いてみると、修学旅行の同じグループに苦手な子がいるとのこと。担任の先生は娘とその子が仲がいいと思っているらしく、よかれと思って何かと一緒のグループにしてくるのだそうですが、実は苦手で仕方がないらしいのです。


不登校ながら頑張って修学旅行の話し合いに参加したときも、当たり前ですがグループの輪に入れず、一人でポツンと座っていたことも話してくれました。


そんな話を聞くと、親としてはどうしたものかと悩んでしまいます。


ただでさえ、うちの娘はマイペースで集団行動が苦手。しかも、人酔い、乗り物酔いもしやすく、すぐに体調を崩します。起立性調節障害もあるので、朝が起きられるかもわかりません。


そもそも集団行動の修学旅行に向いていないのに、さらに苦手な子と四六時中一緒で、さらにお泊りするなんていうのは酷かもしれない。


そう思い、夫と話し合ったうえで、腹を括って「修学旅行に行かなくてもいいよ」と娘に伝えました。


また、正直なところ、無理やり修学旅行に行ったものの、行った先で具合が悪くなったりして迎えに来てほしいと連絡をもらっても、そっちのほうが困るなという気持ちもありました。



ところが、行かなくてもいいという親の同意が得られたことに喜ぶかと思いきや、娘は新たに悩んでしまいます。


「行かなかったらどう思われるかな?」

「今からキャンセルってできるのかな?」


思春期の悩みというのは、本当にどこまでも深いものです。


そんな娘に親として言える言葉は、

周りを気にしたって仕方がないから、自分の気持ちを大事にしなさい

お金のことは今更どうしようもないから、気にしなくていい(もちろん、気になりますけど!)

ぐらいなものです。


不安がる娘をなだめ、担任の先生に電話で即連絡。修学旅行の参加をキャンセルしてもらいました。グループの子が苦手云々というと角が立つので、体調が優れないからという当たり障りのない理由にしました。


親としては気になる修学旅行の代金ですが、1週間前にキャンセルをして確か50%分の返金でした。行ってもいない修学旅行代金に50%を払うのは残念ですが、致し方ありません。


「行きたくないならもっと早く言ってくれればいいのに」と娘に言ったところ、行かないという選択肢があるとは思わなかったとのこと。確かに、親としてそういう話はしていなかったので、こちらの手落ちかもしれません…。


まぁ、半額だけでも返ってきたので良しとするしかないですね。

せり
修学旅行に行くかどうかについては何回も確認したつもりでしたが、甘かったですね

高い勉強代になりました…


修学旅行に行かなかったその後

修学旅行に行かなかった我が子ですが、その後学校にたまに顔を出しても特段なんということもなかったようです。


担任の先生が気を使ってお土産を買ってきてくださって、本人は喜んでいましたね。


同級生の態度が変わるということもなく、行かなくてどう思われるかなんていうのは本人の杞憂に過ぎなかったようです。

父娘の修学旅行

中学校の修学旅行には参加しなかったのですが、それだと本人にネガティブな思い出が残ってしまうかと思い、家独自の修学旅行を企画することにしました。


行先は修学旅行で行く予定だった京都。下の子の学校のことを考えると家族全員で行くのは難しいので、わたしか夫のどちらが行くかを話し合った結果、歴史と神社仏閣が好きな夫が引率することに決定。


ガイドブックもいろいろと入手して、行先や食べたいものを一から父娘でプランニングしました。


そうして行った3泊4日の京都は、父娘にとってかけがえのない旅になった模様。自分の行ってみたい観光地を無理のないペースで回り、食べたいものを食べたいだけ食べた旅行は大変満足だったようです。


修学旅行に無理して行ったらこうはならなかったでしょう。


我が家では母子だけの外出はままあるんですが、父子だけの外出や旅行はなかなかないので、人生を後から振り返ってみてもいい思い出になると思います。


せり
ホテル代とは別に、毎日1万円使って遊び歩いたらしく、節約一家にしては豪遊だったらしいです


まとめ

不登校の子にとって、修学旅行というのは難問イベントだと思います。


我が家は悩みに悩んで、行かないという選択肢をしましたが、結果としてはこれでよかったなと思っています。


大切なのは、子どもが納得し、安心して暮らせること。


そのための選択肢のひとつに、修学旅行をキャンセルするというのもあります。


お金が関係することですし、一生の思い出になることなので、たくさん悩むと思います。


娘から修学旅行に行きたくないと話をされたとき、経験者からの情報はないかと思いネットで検索しましたが、個人的な経験談はあまり見つけられなかったので、同じように悩んでいる人のために、一例として我が家の経験を記録しておきたいと思います。


この記事が悩んでいる人のお役に立てれば、嬉しいです。

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