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京都の老舗昆布店「岡田屋」さんへ行ってきました|ドラマ『舞妓さんちのまかないさん』の舞台となったお店

Netflixで配信中のドラマ『舞妓さんちのまかないさん』に登場した、あの素敵な昆布屋さん。


作品の中で見て以来ずっと気になっていた場所に、ついに行ってきました!


『舞妓さんちのまかないさん』とは?

『舞妓さんちのまかないさん』は、漫画が原作。


青森に暮らす幼なじみの少女・キヨとすみれが舞妓に憧れ、京都の花街へと上京し、修行を積んでいくお話です。


ちょっとネタバレになってしまうのですが、キヨは「舞妓さんの才能がない」と早々に宣告されてしまうんです。


でも、そこから心機一転、舞妓さん達の食事をつくる“まかないさん”として、キヨは花開いていきます。


その姿がまたとても健気で魅力的なんですよね。


わたしは原作は読んだことがないのですが、ドラマのほうは総合演出が是枝裕和監督というだけあって、とても映像が美しい。


派手な展開があるわけではないのに、観るたびに優しい気持ちになれる、そんな作品です。




せり
毎話、毎話のお料理シーンが秀逸なんです!


素敵な昆布屋さんが気になる!

ドラマの中でキヨが昆布を買いに訪れるシーンがあります。


趣ある佇まいにずらりと並ぶ昆布、そして京都弁で穏やかに話す店主のおばあちゃん。


その雰囲気が妙に心に残っていたのですが、ふと検索してみると…

なんと、今回泊まるゲストハウスのすぐ近くのお店ではありませんか!



これも何かのご縁ということで、京都旅行の際に行って参りました。


岡田屋さんに行ってみた!

ドラマで登場したお店の名前は「岡田屋」さん。大宮通商店街の一角にお店を構えておられます。



この大宮通商店街はかつては、味噌屋、醬油屋、魚屋、花屋といった専門のお店がたくさん並び、にぎやかな通りだったそう。


しかし、スーパーがあちこちに立ちはじめ、店主の高齢化も進み、今ではお店の数がだいぶ減ってしまったそうです。


岡田屋さんの佇まいは、ドラマで見たまんま、レトロでとてもいい感じ。


ガラスの扉を開けると、にこやかにおばあちゃんが迎えてくださいました。


思わず、「ドラマと一緒!」と勝手にテンションが上がってしまいます。


建物は創業当時のままで、唯一替えたのは入口のドアだけ。


以前は木の扉で、朝開けたら閉店まで開けっ放しにしなくてはならず、冬はとても寒いので、さすがに交換したそうです。


お店がある西陣は、着物や帯の製造が盛んな地域で、若い職人さんたちが住み込みで働いていて、道を歩けばあちこちからパタンパタンという機織りの音が聞こえいたとのこと。


昆布を炊いたものがご飯のおかずとして日常的に食べられていた時代で、昆布がとてもよく売れたそうです。


今は昆布を買い求める人も減ってしまったけれど、昆布自体も質のいいものがなかなか手に入らなくなったともおっしゃってました。


ちなみに、おばあちゃんは御年90歳過ぎで、昆布屋に嫁いで60年余り。


今はお一人でお店を守ってらっしゃいますが、

「まだまだ昆布についての知識が足りない。お父さん(ご主人のこと)が生きているうちにもっと聞いといたらよかった」

とお話しされていて、その探求心にただただ感動。


「こんな格好で恥ずかしいわ」と言いながらも、写真を撮らせてくれました。


笑顔が可愛らしい。



ちなみに、ドラマ撮影時は脚本は一切なしの、完全アドリブなんですって!


スタッフさんが来て、「いつも通りにやってください」とだけ言われたそうです。


それを当然にこなしてしまうおばあちゃん、プロ中のプロですね。



余談ですが、おばあちゃんの秋・冬の楽しみの一つは、クッキーハウスづくり。


粉を一から練って作り、型も市販のを買わず、家にあるものを工夫して作っているという超アイディアマンです。


今年は朝ドラが「あんぱん」だったので、アンパンマンを主役に据えたとのこと。



これもまた見事ですよね~。感心してしまいました。


ご近所さんも毎年の作品を楽しみにしてらっしゃるようですが、それも納得ですよね。


ちなみにクッキーハウスづくりを習いたい人、募集中だそうです。


お店のディスプレイもレトロかわいいです。

買った商品

羅臼産昆布

さて、肝心の昆布ですが、どんなお料理に使いたいのかによって、羅臼産、利尻産、日高産と使い分けるのだそうです。


羅臼産は味が濃いので、煮物、味噌汁、関東炊き(おでん)向き。


利尻産は昆布巻きのような昆布自体を楽しむようなものに向くそうです。


自分が作りたい料理に合わせて、おばあちゃんがアドバイスを下さるので、安心してお買い物できます


わたしは「こんな立派な昆布を使いきれるか…」と散々悩んだ挙句、おでんに使う用に羅臼産を買わせてもらいました。


長いままだと持ち帰りづらいので、手ごろなサイズにカットして、袋詰めしてくれました。



はこべ
おでんにするのが楽しみなのだ


汐ふき昆布

それと、ご飯のおともにあると嬉しい汐ふき昆布も買いました。



試食をさせてもらったのですが、しょっぱすぎず、甘すぎず、いいお味。


個人的には、この昆布と新米、そしてお味噌汁があれば、十分幸せな食卓です。


せり
ちなみに、羅臼産昆布と汐ふき昆布を併せて、1980円でした



岡田昆布店の情報


住所:京都府京都市上京区大宮通寺之内下る花開院町140

電話番号:075-441-5661

営業時間:9:00〜18:00

定休日:日曜日


まとめ|ずっと残ってほしい、京都の宝のようなお店

岡田屋さんは、ドラマの雰囲気そのまま、いやそれ以上に温かくて素敵なお店でした。


初めて訪れたわたしもとても居心地がよく、気が付けば30分以上もおしゃべり。


こういうお店が生活のそばにある京都の人たちが、本当に羨ましい。


京都観光で近くに立ち寄る予定がある方は、ぜひ一度訪れてみてください。


優しいおばあちゃんと、美味しい昆布が迎えてくれますよ。

せり
岡田屋さんのおばあちゃん、どうもありがとうございました!
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