
お金は減らしたくない。でも、ただ貯めるだけの人生もなにか違う気がする…。
この矛盾した気持ちを両方満たすことはできないのかと悩んだ末、わたしが始めたのが、投資で「ごほうび用のお金」を生み出すこと。
この経緯については、別記事『【40代からのシンプルライフ考】太田式投資法でごほうび生活にチャレンジします』で詳しく書いているので、よければご一読ください。
この記事のもくじ
「名案!」と思ったのに、ごほうびが思いつかない
「これはいい考えだ!」と意気揚々と始めたものの、いざお金を使おうとすると、“自分へのごほうび”がなかなか思いつかないという壁にぶつかりました。
日々、節約をしているので、お金を潤沢に使う生活をしているわけではないのですが、でもだからといって極度な我慢をしているわけでもないのです。
思いつくままに浪費しているわけではないけれど、必要なことにはきちんとお金をかけている。
つまり、欲はすでにほどよく満たされている状態なんですよね。
その結果、「せっかくのごほうび資金なのに、使い道に毎月悩む」という状況を繰り返すことになっていました。
話題の一冊がくれたヒント
そんなときに出会ったのが、話題の本『アート・オブ・スペンディングマネー』です。
著者は、世界的ベストセラー『サイコロジー・オブ・マネー』で知られるモーガン・ハウセル。
お金を「増やす」には合理的な最適解があるけれど、使うことには最適解はなく、「使う」ことには正解がなく、個人の価値観や人生観が大切だとして、本書が書かれました。
その中で、とくに印象に残った一節があります。
私は、次のことを強くお勧めする。
それは、予算の許す範囲でできる限り多くの種類のお金の使い方を試し、自分に合わないと思ったものは素早く、躊躇なくやめることだ。
食事、旅行、服、スポーツイベント、体験など、何でもいいので、新しいことにお金を使ってみよう。
ただし、もしそれによって喜びを感じられないのなら、すぐにやめること。
面白くないと思った本を、途中で読むのをやめるのと同じだ。
これを十分に繰り返していくと、消去法で、自分がお金を使うにふさわしい何かが見つかる。
モーガン・ハウセル『アート・オブ・スペンディングマネー』
この文章を読んだとき、「なるほどな」と素直に思いました。
自分を満足させるものが何なのかは、頭の中で考えているだけでは、なかなかわからない。
実際にお金を使って、体験してみて、「違ったな」「これは好きだな」を繰り返すしかないんですよね。
ごほうびは、これまでの延長線上にしかなかった
ここで、ふと気づいたことがあります。
これまでわたしが考えていた「ごほうび」は、今の暮らしの延長線上にある、少しだけ上質なもの。
いつものより、ちょっといいもの。今の生活を、ほんの少し格上げするもの。
でも、すでに大きな不満のない生活をしていると、その延長線上には、案外「欲しいもの」は残っていません。
だから、使い道に悩んでいたのだと思います。
「ごほうび用」ではなく「チャレンジ用」と考えてみる
そこで、発想を変えてみるのはどうだろうと、思いつきました。
これは、ごほうび用のお金ではなく、自分の人生の幅を広げるための「チャレンジ用のお金」と考えるのはどうだろう?
これまでのテリトリーの中で選ぶのではなく、テリトリーの外に一歩踏み出すためのお金。
そう考えると、選択肢は一気に広がります。
うまくいかなければ、やめればいい。合わなければ、次を試せばいい。
もっと視野を広げるための「チャレンジ用のお金」と捉えれば、もっと気軽に、もっとやったことないことにお金を使うことができるかも…なんて思うのです。
自由に、軽やかに、お金を使ってみる
もちろん、「ただ自分が好きなものを、少しだけいいものにする」という使い方も、これまで通り大切にしたい。
でもそれに加えて、もっと自由に、もっと気軽に、いろいろ試しながらお金を使っていけたらいいなと思います。
減らさないために増やしたお金を、人生を広げるために使っていく。
そんなふうに、お金と付き合っていけたら毎日がより楽しそうな気がします。

