
わたしと夫は、いわゆる“ 就職氷河期世代 ”。
大学を卒業してなんとか就職はできたものの、待っていたのは低賃金&ブラック労働。
しかも夫は数百万円の奨学金持ちだったので、結婚当初から家計は常にギリギリでした。
そんなわたし達も、節約と地道な努力でようやく生活が安定してきました。
そして今、ふと「次にやるべきこと」を考えるようになりました。
それが、「子どもへのお金の教育」です。
就職氷河期の現実と、結婚当初の苦労
就職氷河期。あの時代は、本当に「正社員になること」すら難しい時代でした。
なんとか内定をもらっても、会社はブラック、給料は安く、休みも少ない。
時給換算すれば最低賃金を平気で割ってくるような給料、盆暮れの休みはもちろん、有給という概念もない労働体系は、今思い返してもゾッとします。
しかも、夫は奨学金という名の借金を背負い、結婚当初から家計は火の車。
毎月、家計簿をつけながら、「どう乗り切ろう」と頭を抱える日々は本当にしんどいものでした。
それでも節約しながらコツコツと生活を積み重ねてきて、今があります。

資産運用環境が整っている若者が羨ましい
最近は新NISAの影響もあり、お金系のYouTubeが盛り上がっていますよね。
わたしは家事をしながらラジオ代わりに聞くことが多いのですが、聞きながらいつも思っているのは、「なんでもっと早く投資をしてこなかったんだろう」ということ。
20代、30代のYouTuberが「総資産5000万円超えました!」なんて動画を上げているのを見ると、わが家とのギャップを感じてしまいます。
もちろん、資産形成は人それぞれ。
比べたって何の意味もないのは百も承知なのですが、若いころから投資環境が整っている今の若者が羨ましいのは正直な気持ちです。

今の自分にできるのは、子どもへの金融教育
でも、過ぎ去ってしまった月日を嘆いているばかりではどうしようもありません。
そんな社会的に恵まれていないわたし達世代ができるのは、同じ轍を踏まなくて済むように子どもに金融教育をしっかりとしておくこと。
デフレが終わり、インフレ時代に突入した日本では、今までのように「投資は恐いから貯金だけしておく」というスタンスでは、人生が詰んでしまう可能性が大きいんですよね。
子どもには、わたし達が苦労して学んだことをちゃんと伝えていきたい。
それが、わたしたち就職氷河期世代の“ 経験を活かす ”道なのかもしれません。

実は、子どもにちょっとウザがられてます(笑)
そんなわけで、わたしは日々、投資やお金の話を子どもにしています。
でも最近、ちょっと( いや、かなり? )嫌がられてる節も…(笑)
「またお金の話〜?」なんて言われながらも、めげずに続けています。
きっと、いつか伝わると信じて!

まとめ
就職氷河期を生き抜き、なんとか生活を立て直してきた今。
思えば、遠回りしてきたことも、苦労してきたことも全部、無駄じゃなかったのかもしれません。
当時は毎日の生活が苦しいばかりだったけれど、今は子どもの未来を考えられるようになった。
それだけで、わたし達は少しずつでも前に進めているんじゃないかなと思います。
「お金の教育」は、学校ではなかなか教えてくれない人生の土台。
知識があるかないかで、選べる人生の幅は大きく変わります。
わたし達世代が受け取れなかった“ 金融リテラシー ”というギフトを、次の世代にはちゃんと手渡してあげたい。
たとえ今は「またその話〜?」なんて渋い顔をされても、いつかきっと、「あの時の話、役に立ったよ」と言ってくれる日が来ると信じています。
同じように悩みながら子育てしている方、お金に不安を抱えている方、一緒に焦らず、一歩ずつ、進んでいきましょう!