
おしゃれなホテル、インフィニティプール、ルームサービス…
キラキラした旅に憧れがないわけじゃないけれど、わたしが心からリラックスできるのは、もっと気取らない場所です。
そんなわたしが好んで選ぶのは、「個室型ゲストハウス」。
一人の時間も大切にできて、でも人のぬくもりや土地の空気も感じられます。
今回は、そんなゲストハウスのメリット・デメリット、選ぶときのチェックポイントを、体験談を交えてご紹介します。
この記事のもくじ
個室型ゲストハウスのメリット
①アットホームな雰囲気
旅行系のYouTubeやブログを見てみると、オシャレで素敵なホテルに泊まっているのを披露している人がたくさんいるのですが、わたしはああいうゴージャスな雰囲気がとても苦手。
ラグジュアリーでハイソな生活とは無縁の人間なので、あのような場にいるだけで緊張するというか場違いな感じがして居心地が悪いですし、ちっともリラックスできません。
ホテルのようなかしこまった接客ではなく、どこか親戚の家に遊びに来たようなあたたかさがあるのが、ゲストハウスのいいところ。
とくに個人経営の宿が多く、オーナーやスタッフの人柄が見えるのが魅力です。
地元のおすすめスポットを教えてくれたり、ほかの宿泊者と自然に会話が始まることもあり、それもいい思い出となります。

②手ごろなお値段
ゲストハウスは、一般的にホテルよりも宿泊費がリーズナブルであることが多いです。
いわゆるホテルと比べると、部屋が狭かったり、トイレや浴室が共有であったりと設備面で劣るケースも多いですが、宿泊費が高騰しているこのご時世、お値段を抑えられるというのはありがたいですよね。

③魅力的な共有スペース
多くのゲストハウスには、リビングやキッチンなど、宿泊者みんなで使えるスペースが備えられています。
この共有スペースで人と交流すれば思い出もたくさんできますし、わたしはやったことはありませんが、キッチンを使って自炊をすれば食費が抑えられたりもします。

コーヒーなんか飲みながら景色をボーっと見ているだけで、どこかに出かけなくても楽しいです
④プライバシーの確保
ゲストハウスと聞くと、ちょっと抵抗があるように感じてしまうのは、一つの部屋に沢山のベッドが並んでいるイメージがあるかもしれませんね。
このような複数の宿泊客で部屋を共有するのはドミトリータイプと呼ばれるのですが、わたしはお金が高くてもドミトリーではなく、個室を選ぶようにしています。
というのも、わたしは他の人と過ごしていると疲れやすいタイプで、自分一人の空間と時間が大切だからです。
ドミトリーではなく個室を利用すれば、ゲストハウスのフレンドリーさや他の観光客との触れ合いも楽しみつつ、プライバシーも確保できるといういいとこどりができます。
個室型ゲストハウスのデメリット
①ホテル並みのサービスは期待しない
宿泊施設に何を求めるかは人それぞれだと思いますが、一般的にサービス面においてゲストハウスはホテルには及ばないと思っておくのが無難です。
たとえば、連泊してもタオルの交換がないとか、歯ブラシなどのアメニティがないとか、ホテルで当然なこともゲストハウスでは当たり前でなかったりもします。
でもそのぶん、スタッフが近しい存在で、柔軟に対応してくれるケースも多いんです。

②施設設備が悪い
ゲストハウスは、個室であっても部屋が狭かったり、トイレや浴室が共有であったり、防音がイマイチだったりと、一般的なホテルに比べると設備面でイマイチなケースがあります。
設備がどの程度あれば自分は満足できるのかをよく考えて、その条件を上回るようなところを探しましょう。
わたしが個室型ゲストハウスを選ぶときに気にしていること
①立地
宿泊施設を検討するときにやっぱり大切にしたいのが、立地ですよね。
わたしは旅行するとき、宿泊施設から遠出というのはあまりせず、そこを拠点にご近所をウロウロと散策するのが大好き。
なので、宿泊施設から歩ける範囲に市場や商店街、おもしろそうな個人商店や飲食店、公園、できれば博物館や美術館などあるのがベストです。
また、よさそうな地域によさそうな宿泊施設があったとしても、もしそこが大通りに面していたら騒音で眠れなくなってしまうので、残念に思ってもパスします。

②口コミ
宿泊予約サイトでよさそうなところを見つけたら、ひたすら口コミを読みまくります。
口コミの平均ポイントが高かったとしても、お客が増えてサービスの質がだんだんと下がり、口コミも悪くなっているというのもありがちなので、必ず新しいものから読んでいくのがポイント。
また、1つの宿泊予約サイトだと口コミが偏っている場合もあるので、複数の宿泊予約サイトやGoogleで確認してみたり、個人ブログの口コミを探してみたりもします。

③宿の“おもしろさ”
わたしがゲストハウスを探すとき、「ただ安く泊まれればいいや~」というよりは、ちょっとだけお値段が高くても、「なにかちょっとユニークなポイントがある宿」を選ぶのが好きです。(もちろん、予算の範囲内ではありますが…)
たとえば、
その土地らしい手作り朝ごはんを出してくれる宿
植物いっぱいの屋上やテラスがある宿
オーナーがコーヒー屋さんも営業しているような宿
など、ただ泊まるだけというよりは、ほんの少しでも構わないので、“おもしろい”要素が欲しいんですよね。
なので、部屋の広さや内装はもちろんのこと、ゲストハウス固有の特色は必ずチェックします。
この特色というのは必ずしも宿泊施設側が意図しているものではないケースもあったりして、宿泊者が投降した写真や口コミで見つける場合も少なくありません。
こんな感じで、自分のなかで“おもしろい”と思っているゲストハウスを探しているおかげか、宿で過ごしている時間自体も楽しく、いい思い出です。

この写真は、ベトナム・ホーチミンのゲストハウスの屋上で早朝に撮ったもの。家族経営でとても親切。急な雨のとき、わたしが屋上に干していた洗濯物も取り込んで、畳んでくれていました! 部屋もきれいで居心地がよかったです。
個室型ゲストハウスの探し方
海外旅行ではBooking.comかAgoda、国内旅行では楽天トラベルかじゃらんを主に使っています。
Booking.comかAgodaで探す
海外旅行をするとき、旅慣れた人でなければ早めにホテルを検討するかと思うのですが、検討している段階で宿泊施設側が予約を受け付けているとは限りません。
そこで、わたしは、
- 宿泊地
- 1部屋・大人1人
の2つを入力し、あえて宿泊日(チェックイン・チェックアウト)は設定せずにまず検索をしています。
さらにそこから、個室型ゲストハウスを探していくのですが、いわゆるゲストハウスのような宿泊施設でも、ゲストハウスに分類されていないケースもあります。
そこで、宿泊施設タイプの欄は
- ホテル
- ホームステイ
- ゲストハウス
- B&B
- ホステル
に☑を入れて、ゲストハウス以外に分類されているものもとりこぼさないようにします。
あと写真詐欺みたいなのは困るので、口コミスコアは
- とても良い:8以上
に設定して、検索をします。
そこからは、部屋の写真や旅行者の口コミを見ながら、
- 「オーナーが親切だった」
- 「スタッフの〇〇がナイスだった」
のようなコメントがたくさんついている宿泊施設をひたすら探します。
このような、“スタッフやオーナーがよかった”みたいな評価がたくさんあるところだと、ゲストハウスという分類でなくても個人経営でアットホームな宿泊施設の可能性が大です。
楽天トラベルで探す
楽天トラベルを利用するときは、旅行の日程と、だいたいの泊まりたい地域が決まってからのほうが検索しやすいです。
日付指定なしで探すこともできるのですが、ゲストハウスがいい感じで検索されてこないんですよね。
旅行の日程が決まっているとして説明していきますが、楽天トラベルのトップページで
- チェックイン・チェックアウト
- 1部屋・大人1人
- 旅行先の都道府県
を入力したら、検索をかけます。
すると、都道府県のページになりますので、さらに具体的に自分が泊まりたい地域を選択していきます。
楽天の場合は、かなり具体的な地域・地名まで入力する必要があるので、検索する前に泊まるのによさそうな地域の当たりをつけておくほうが検索がスムーズに進みます。
検索が終わったら、“おすすめ順”に並んでいるのを“料金の安い順”に並び替えます。
こうするとゲストハウスやホステルと呼ばれるような宿泊施設が上位に来るので、順に見ながら、口コミ評価も悪くなく、個室のあるところを探していきます。

じゃらんnetで探す
じゃらんnet
の場合は、トップページにある「宿名・キーワードから探す」という欄に、“旅行予定の都市名(例:京都) ゲストハウス”と入力し、検索をかけるのが便利です。
検索が済んだら、宿名・キーワード検索ボックスの中に、「人数等」という欄があるので、“大人1名”をプルタブで選択。
旅行の日程が決まっている場合には宿泊日と宿泊日数も入力してから、日程が未定の場合はそのまま「絞込む」ボタンを押しましょう。
絞込みが終わったら、“合致順”に並んでいるのを“料金が安い順”に並び替え、あとは一軒ずつ個室のあるところを探していきます。


まとめ
個室型ゲストハウスは、旅先でのんびり過ごしたい人や、自分のペースで旅を楽しみたい人にぴったりの宿泊スタイル。
豪華さや便利さよりも、「人のぬくもり」や「その土地らしさ」を大切にしたいわたしにとって、これからも頼れる選択肢です。
「ただ寝る場所」じゃない宿泊体験を探している人にとっても、きっと個室型ゲストハウスは、そっと寄り添ってくれるはず。
あなたの次の旅も、あたたかい時間になりますように。