
毎年張りきって手帳を買うのに、いつの間にか書くのをやめてしまう…。
こんなことありませんか?
わたしは長らく手帳迷子で、毎年時間をかけて手帳を選んでいるのに、途中で使いづらくなってしまい、書くのをやめてしまうというのを繰りかえしてきました。
手帳メーカーさんも頑張っていて、いろんなタイプの手帳を出してくださっているのはわかるんですが、帯に短したすきに長し。
ここはいいけど、あそこがイマイチ、という感じで、自分にシンデレラフィットするものって市販ではなかなか見つけられないんですよね。
そんな人に一度試してもらいたいのが、バレットジャーナル!
今回の記事では、バレットジャーナル愛用歴5年になるわたしが感じた、バレットジャーナルのメリットとデメリットを紹介したいと思います。
この記事のもくじ
メリット
自分だけのための手帳を作れる
手帳に合わせなくていい
バレットジャーナルは白紙のノートを一から自分に合わせて作っていきます。
ですから、市販の手帳にありがちな「ここがこうだったらいいのに!」ということもありません
たとえ一年の途中でライフスタイルが変わったとしても、バレットジャーナルならば仕様変更が可能。
自分の生活スタイルに合わせて、柔軟に対応できるのが魅力です。
市販の手帳のように、途中で使いづらくなって挫折…なんてことにはならないんです。
書くも書かないも自由
手帳って、何か書かないといけない気になりませんか?
かといって、ルーティンばかりで、あえて手帳に書くことは何もないという日は結構あるもの。
そうかと思えば、いざ書こうとすると決められたスペースに書ききれなくて、ストレスを感じてしまうというのもありがちな展開です。
その点、バレットジャーナルは自分の必要に合わせて書いていくので、白紙のスペースは生まれません。
白紙のスペースがあるとどことなく罪悪感というか、ダメな自分な感じがしてしまう気がするんですよね。
それがないだけでも精神的にストレスがなくて助かります。
また、書きたいときはページ数を気にすることなく思い切り書けるので、こちらもストレスフリー。
思う存分、気が済むまで書くことができるのはとても便利です。

情報を集約できる
毎日の暮らしって、本当に慌ただしいですよね。
あれやって、これやって、そしてあれもやって…。
家事に育児に、仕事をしていればさらにやることいっぱいで、毎日てんてこ舞いでヘトヘトです。
そんな忙しい生活のなか、忘れていけないこと、気になったことをちょっとメモをしておいてもメモがなくなってしまうのはよくある話で、それどころかメモをしたことさえも忘れてしまうものです。
そんな事態を防いでくれるのが、バレットジャーナル。
とりあえず、なにかメモをしておきたいと思ったら、バレットジャーナルに書き込むということさえ習慣にしてしまえば、メモが行方不明という事態を避けることができます。
バレットジャーナルのなかさえ探せばいいのだから、家中を探すよりは楽ちんですよね。
このバレットジャーナルは単なる手帳ではなく、いろんな機能を兼ねることができるのが魅力の一つ。
スケジュール帳に日記帳、メモ帳と使い方は自分次第。
わたしの場合は、最初はスケジュール帳、タスク管理という使い方だったのが、今ではメモ帳、読書記録、お小遣い帳を合体させたものという雰囲気になっていますが、こんな感じで変化できるのもバレットジャーナルならではですね。
ノート術の元祖ともいわれている『情報は1冊のノートにまとめなさい』という本のなかでも、情報はシンプルに一元化して、あとで読み返し、活用することが勧められているんですよね。
まさにバレットジャーナルは情報の集約をするのにピッタリというわけです。
思考整理ができる
デジタル全盛期のこのご時世に、バレットジャーナルは手書きというアナログスタイルです。
思いついたことはスマホのメモ機能に打ち込むという人も多いと思うんですが、この「手で書く」という一見地味な作業が大切だったりするんです。
バレットジャーナルの生みの親であるライダー・キャロル氏は、著書『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』でこのように書いています。
手で文字を書くと、その情報との関わり方が強化され、連想する思考力が高まることが、科学的にも証明されている。
『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』 ライダー・キャロル
わたしは英語単語を覚えるのが苦手で、スペルを覚えるときに書いて練習をしていたんですが、今でもスペルを思い出そうとするとつい指で書きながら思い出そうとしてしまいます。
これって手が情報とつながっているっていうことですよね?
手を動かすことは記憶するということにつながっていて、あえて書くという行為することにより記憶の定着につながるというわけですね。
また、紙に書き出すということは癒しにもつながるといわれています。
頭のなかだけで考えていると、あ~でもないこ~でもないとグルグルしていることが、悩みをいざ紙に書き出してみると大したことではなかったなんて経験はありませんか?
わたし達の暮らしは日々情報でいっぱいです。
バレットジャーナルに書き込むことで、モヤモヤと溜まっている情報をいったん頭の外に出せるので、頭のなかがスッキリと整理され、結果的にストレス解消、癒しにつながります。

デメリット
1年1冊ではなくなる可能性
バレットジャーナルは自分の好きなペースで書き進められるのが魅力なのですが、どんどん書いていくと1冊のノートにおさまりきらず、2冊目、3冊目のノートに突入!ということも起こってきます。
「ノートを最後まで使い切った!」という達成感は得られるんですが、過去を振り返るときにハードルが上がってしまうのが問題です。
調べたいことが現在進行形で使っているノートではなく、前のノートを探さなくてはいけないということが起こりうるわけで、「前のノート、持ち歩いてない!」となると忙しいビジネスマンだと困ってしまうかもしれません。
小さいサイズだと本領発揮できない
バレットジャーナルは自分の好きなようにカスタマイズして、情報を一元化していくのが売り。
その力を最大限に発揮するには、ある程度の大きさのノートが必要です。
コンパクトサイズは運ぶには便利ですがバレットジャーナルの魅力を活かせず、かといって大きすぎると持ち運びには不便…。
バレットジャーナルを持ち運びたい人は、このバランスをとるのが難しいですね。

スケジュール管理がしづらい
バレットジャーナルで悩む人が多いのが、スケジュール管理。
バレットジャーナルには、スケジュール管理の基本として次の3つがあります。
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- フューチャーログ:先の予定を書くコーナー
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- マンスリー:今月の予定を書くコーナー
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- デイリー:今日の予定を書くコーナー
フューチャーログは来月以降の予定を書いておくコーナー、ノートの最初のページあたりに半年から1年分を書く人が多いと思います。
マンスリーは今月のスケジュールを書くコーナーで、月末になると次の月のマンスリーを書きます。
そして、デイリーは毎日のタスクやスケジュールを書いていくコーナーですね。
さて、バレットジャーナルでスケジュール管理のしづらさに悩むかどうかは、その人のライフスタイルにもよります。
たとえば、先々のスケジュールが詰まっている忙しい人の場合だと、フュチャーログスペースに書ききれない!という事態が発生します。
予定が増えてくると空いている日がいつなのかわかりにくく、数が増えてくるとマンスリーへの転記するのも面倒です。
じゃあ、「マンスリーを月末まで待たずに作っちゃえばいいじゃん」という発想になると思うんですが、そうすると今月のことを書いているなかに来月のカレンダーがポンと現れて、また次のページから今月のことに戻るというのは使いづらいし、なんか中途半端で、個人的に気持ち悪いんですよね。
ほかにあるお悩みとしては、バレットジャーナルの「繰り返すタスク」の管理の弱さです。
たとえば、仕事であれば週一でやる資料作成や会議とか、家事でいえばゴミ捨てとかでしょうか。
忘れないためにもバレットジャーナルに書いておきたいんですが、これが地味に面倒くさいんですよね。
ちなみに、ほぼ専業主婦で毎日がルーティンワークで成り立っているわたしの場合、フュチャーログスペースはほぼ活用されず、デイリーは毎日同じことを書くだけになるので、「これって書く意味ある?」という状態になってました。
検索しづらい
バレットジャーナルは、ノートの先頭からどんどん埋めていく方式です。
それゆえに、どこに何を書いてあるかがわかりづらいという結果になりがちです。
ビジネスパーソンで仕事の内容を書き込んでいる場合だと、これはちょっと困りますよね。
そうならないようにインデックス(もくじ)を作ることが推奨されているんですが、それ自体が面倒くさいのはいかがなものでしょうか。
ノートにページ番号を書き込んで、いちいち何かを書き込むごとにインデックスにも書かなくてはいけないので、忙しい人ほど億劫になってしまいますよね。
セットアップが面倒くさい
バレットジャーナルでは、使える状態にするまでの準備のことをセットアップと呼んでいます。
1年に1冊のペースでノートを一冊使うとすると、年に一回ヒューチャーログだのインデックスだのを作成し、月末になると来月分のマンスリーを作成する必要があります。
「かわいいノートをつくるのが好き」みたいな人にはとても楽しい作業だと思うんですが、そうでない人にはなかなかに面倒な作業だと思います。
ただでさえ、月末月初めってなにかと忙しいですからね。
わたしもバレットジャーナルを始めたころには張りきっていたんですが、ちょっと忙しくなってしまうと月末にマンスリーが作成できず、「もう、いっか」という状態になってしまいました。

まとめ
バレットジャーナルを暮らしに取りいれて5年。
実際に使い続けて感じた、メリットとデメリットをお話してきました。
こうやってブログに書いてみると、デメリットが思っていたよりも結構あるんですね…。
でも、わたしはバレットジャーナルを気に入ってます。
自由にカスタマイズできるからこそ、使いこなすのにはちょっと工夫が必要だったりするんですが、その分自分だけの手帳を作れる楽しさがあります。
これからバレットジャーナルを始めてみたいな人の参考になれば嬉しいです!
自分に合った使い方が見つかれば、きっともっと楽しくなると思いますよ。