
食卓に自分で育てた野菜を並べることができたら楽しいと思いませんか?
でも、市民農園を借りるなんて大変そうだし、そんな時間もない…。
そんなあなたにおすすめなのが、プランターを使った野菜の栽培です。庭やベランダのちょっとしたスペースさえあれば、野菜を育てることができます。
今回の記事では、土いじり歴10年以上のわたしがプランターを使った野菜作りの魅力や楽しみについてお話したいと思います。
この記事のもくじ
プランター栽培とは
プランター栽培は、プランターやコンテナと呼ばれる容器を使って、野菜や花、ハーブなどを育てる方法です。家庭菜園のひとつの方法として、土を直接地面に植えるのではなく、容器に土を入れて植物を育てます。
「プランター栽培」と似たような言葉に、「コンテナ栽培」があります。日本では「プランター栽培」と「コンテナ栽培」がほとんど同義で使われることが多いですが、少しだけ使われ方に違いがあることもあります。
コンテナ栽培の一形態であり、とくに細長く浅い形状の容器を使って育てる方法です。
主に花や小さな野菜(ミニトマトやハーブ、レタスなど)を育てるのに向いています。
プランターは比較的浅めで幅広いため、根が広がりやすいですが、深い根を必要とする野菜には向いていません。
通気性や排水性も確保されていますが、コンテナ栽培のなかでは、他の深型の容器に比べて、根菜などの栽培には少し制限がある場合があります。
植物を容器(コンテナ)で育てる栽培方法全般を指します。
これは、プランターを含むさまざまな容器を使った栽培方法であり、深めのコンテナや布製の栽培袋などもコンテナ栽培の一部です。
コンテナ栽培の特徴は、根の成長を促進するために、排水性や通気性を考慮した容器を選ぶことが多い点です。
野菜やハーブ、花など、さまざまな植物を育てることができます。
とはいえ、両者はどちらも「容器を使って植物を育てる」方法であり、日本では区別なく使われることが多いので、あまり気にせずにどちらの言葉を使っても問題ありません。
実際にわたしが行っているのは厳密にいえばコンテナ栽培にあたるのですが、この記事では一般的に親しまれているプランター栽培という言葉を使ってお話します。
プランター栽培の魅力
わたしがプランターで野菜や花を育てて感じている魅力は、
- スペースを活用してどこでも育てられる
- 日当たりを自由に調整できる
- 近くて、楽ちんに栽培できる
- 使いたいときにすぐ収穫
- 少ない道具で大丈夫
- 子どもの教育になる
です。
それぞれ詳しくお話しますね。
スペースを活用してどこでも育てられる
我が家には土スペースの庭部分はあるのですが、東側には建物が隣接していており日当たりが悪く、西側のスペースも塀があるのでほとんど地面には日が当たりません。野菜や花を地面に直接植えて育てるには残念ながら向いていないのです。
南側の比較的日当たりがいい部分はすべてコンクリートに覆われていて、植物を植えることはできません。
ですが、このような庭でもプランターを使った栽培なら心配ご無用。自分の都合のよい場所にプランターを持ってくれば、そこがあっという間に菜園や花壇に早変わり!
もちろん、植物によって発育に必要な日照時間などが違うので、すべての植物をどこにでもおいていいというわけではないのですが、空いたスペースの日当たりに合わせた植物を選べば問題ありません。
プランター栽培はベランダでもできるので、庭がないからと諦めがちな集合住宅にお住いの方でも挑戦することができます。ベランダや玄関先のような小さなスペースでも工夫をすれば、十分に楽しめます。

日当たりを自由に調整できる
プランター栽培のいいところで忘れてはいけないのが、日当たりを調節できること。地面に植えた場合と違い、プランターは移動させることができるのです。
たとえば、我が家の場合ですと、3方が建物に囲まれているので日当たりはそこまでよくなく、時間帯によって陽が当たる部分が刻々と変わっていきます。
トマト、ナス、ピーマンのような夏野菜を育てるには長時間の日当たりが必要なのですが、一定の場所に置きっぱなしでは日照時間が足りないのです。
ですが、日当たりに合わせてプランターを午前と午後で移動させてあげるだけで、日照時間を長くすることができ、野菜の育ちがぐっとよくなります。
午前と午後でプランターを移動させるのはわたしのようなヒマな人間だけかもしれませんが、陽ざしに合わせて季節ごとにプランターを置き場所を変えるだけであればどなたでもできるではないでしょうか。

こちらの写真は、秋から春にかけて育てたリーフレタス。冬場は1階は短時間しか日が当たらないので、比較的日当たりのいい2階のベランダで育てました。

近くて、楽ちんに栽培できる
畑での家庭菜園と比べると、プランターでの野菜づくりは楽ちんなのがポイントです。
以前、わたしは100坪ほどの畑を借りていたのですが、正直夫と2人で週末に作業するのは大変でした。しかも、行くまでの準備も、帰ってからの片づけも大変。畑仕事をするのに、結構な気合が必要なんです。
それに比べ、家にあるプランター栽培の気軽なことといったら! 遠くの畑とでは、雲泥の差です。「よし、やるか!」と思い立ったら、すぐに作業することができます。
もちろん、プランターの数がたくさんあると、夏の朝晩の水やりはなかなかの重労働ですが、それでも畑仕事に比べればだいぶマシ。
仕事、家事、育児に忙しく、野菜づくりだけに時間をかけてはいられないのであれば、プランター栽培くらいの楽さが手ごろに感じます。

使いたいときにすぐ収穫
わたしは、家から離れたところにある畑での家庭菜園と庭でのプランター栽培の両方を経験したことがありますが、プランターが圧勝だと思ったのは野菜を使いたいときにすぐに収穫できること。
プランターガーデンはすぐ目の前にあるので、使いたいと思ったときにすぐ収穫できるんです!
たしかに、プランター栽培では本格的な家庭菜園と比べると収穫量はとてもかないませんが、お弁当用に彩りを添える野菜がちょっとだけ欲しいことって結構ありますよね?
わたしがお弁当作りで重宝しているのは、ミニトマト、ピーマン、青じそです。
「お弁当をつくらなきゃ」と思ったら、まず庭に行ってミニトマトやピーマンを1つだけとったり、青じその葉を1~2枚摘んだりします。あとはすぐ台所に戻って調理開始。とれたて新鮮な自家製野菜を使って、パパっとお弁当をつくっちゃいます。

ミニトマトは赤だけでなく、黄色も育てると地味になりがちなお弁当を助けてくれて、本当にありたがいです。こういうちょっと使いをするような野菜を育てておくと重宝するので、心の底からおすすめです!

少ない道具で大丈夫
一般的に家庭菜園を始めようとすると最低限必要になるのが、鍬、草刈り鎌をイメージするでしょうか?でも実際はこれだけでは全然足りません。
わたしの経験では、
- 専用の衣類
- 長ぐつ
- 日焼け対策の帽子
- 軍手
- 収穫する用のバケツ
- 電動草刈り機
と必要な道具がどんどん増えていきます。
もちろんプランター栽培を楽しむときにも道具は必要ですが、本格的な家庭菜園と比べると、道具は少なめかつ小ぶりで済むのが嬉しいところ。
最低限ですと
- プランター
- 園芸用の土
- シャベル
- ジョウロ
くらいです。
もちろんこだわればこだわるほどに道具が増えがちですが、畑での家庭菜園よりは道具が少なくてもできるので、始めるためのハードルが低いです。

子どもの教育になる
プランター栽培のプラスアルファのメリットは、子どもの教育につながること! 水やりや野菜の収穫を子どもに手伝ってもらえば、立派な理科の勉強や食育になっちゃうんです。
家から離れた場所にある畑だと、子どもにも同行してもらわなくてはいけませんが、家にあるプランターガーデンならば、日々の生活のなかで自然に触れ合うことができます。
季節ごとにいろいろな野菜の苗を植えれば、野菜に旬があることがわかりますし、害虫トラブルや病気などがあることも学べます。
理科の授業で習って知っていることでも、実際に目で見て感じるのとは大違い。
子どもと一緒に野菜を収穫をし、その野菜を使った料理を食卓に並べれば話も弾みますし、食育にもなるのでおすすめです。

まとめ
畑での家庭菜園歴を含めると10年以上の土いじり歴のあるわたしですが、プランター栽培は畑とは違う魅力があり、とても楽しいです。
畑ほどの体力や時間も必要ないですし、なにより家のすぐ近くに野菜があるので毎日お手入れができるので便利で、しかも植物の成長に癒され、屋外で体を動かすことでリフレッシュにもなります。
野菜の種類を選べば1年中楽しむこともできるので、新たな趣味としておすすめです。ミニトマト1鉢だけでも生活がちょっと楽しくなりますよ!