
野菜やハーブを育てるとき、ホームセンターなどで売られている苗を購入して育てるのが一般的ですよね。
でも、「育ててみたい植物の苗が売っていない…」ということも意外とよくあります。
そんなときにぜひ挑戦してほしいのが、種から植物を育てる方法です。
ただ、植物の種類によっては、いきなり地面にまくのではなく、「種まきポット」と呼ばれる専用の容器で発芽させてから植え替えるのがうまく育てるコツだったりします。
そこで今回は、そんな「種まきポット」を身近な材料で手作りする方法をご紹介します。
「種まきポット」って何?
種から育てる方法には大きく2つあり、『直まき』と『ポットまき』と呼ばれています。
『直まき』:畑やプランターの土に直接、種をまいて育てる方法
『ポットまき』:種まきポットに種をまき、ある程度まで植物が育ったら、畑やプランターに植え替えて育てる方法
今回紹介するのは、『ポットまき』スタイルで種をまくときに必要になる、種まきポット( 種をまく容器 )を牛乳パックで作る方法です。
牛乳パックは耐水性が高いので、種まきポットにぴったり。
本来であれば捨てるものを再利用できるのでエコですし、市販の種まきポットをわざわざ買わなくていいので節約にもなり、一石二鳥なんです!
牛乳パックの種まきポットの作り方
牛乳パックを活用した種まきポットの作り方は、とても簡単です。
用意するのは
・牛乳パック
・ハサミ
・キリ
の3つだけです。
1本の牛乳パックで 1つの種まきポットができます。
牛乳パックはあらかじめよく洗い、注ぎ口のところは広げておいてくださいね。それでは、早速、作っていきましょう。
① 牛乳パックを切る
牛乳パックの角のラインに沿いながら、上部から底面に向かってハサミで切っていきます。
底面から約8㎝のところまで切り進んだら、今度は向きを変えて横方向にぐるっと一周切ります。
イメージとしては、こんな感じです。

横方向に向きを変えるときがやや大変ですが、ほんの少しだけ長めに切れ込みを入れるようにすると、向きを変えて切りやすくなります。

切り終わると、このようになります。

② 底面に穴をあける
牛乳パックを切り終わったら、キリで排水用の穴をあけていきます。キリがなければ、先がとがっているほかの道具で代用してください。

わたしの場合は、穴は6か所あけます。排水がうまくできないと、苗がうまく育たないので、しっかりと穴をあけてくださいね。

はい、これで完成です!

植物の名前、種をまいた日付を油性ペンで書き、種まきポットに挿しておくと便利ですよ!
種をまいてみる
土を入れて、種をまくとこんな感じになります。

ちなみに、わたしが種まきに使っている土は、カネアというメーカーの『金の土』。気に入っていて、ずっと使っています。
ホームセンターで売られているほかのメーカーの土と比べると、土の質がよく、ふんわりとやわらかいので、芽の育ちがいいのです。
まとめ
牛乳パックを使った種まきポットは、身近な材料で簡単に作れるエコなアイテムです。
「苗が売っていないから育てられない」とあきらめる前に、牛乳パックを再利用した種まきポットを使って、ぜひ種から育てることにも挑戦してみませんか?
自分の好みの苗が売っていなくても、自分で種から育てられるようになれば、ガーデニングの幅が広がります。
種から植物を育てるのには多少コツが必要ですが、小さな種が芽を出し、少しずつ成長していく様子を見るのは楽しい体験になるのでおすすめです。