
日本が世界に誇れることのひとつに、水道水の安全性があります。
蛇口をひねれば、そのまま飲んでも問題ない水が出てくるのは、日本人にとっては当たり前のこと。
でも、実はそれってとてもすごいことなんです。
海外では、飲み水はもちろん、シャワーの水さえ気を付けなければならない国もたくさんあります。
そう考えると、日本の水道水のレベルは世界的に見てもかなり高いといえます。
ところが最近、「PFOS」や「PFOA」といった有害性の高い有機フッ素化合物が、水道水から基準値を超えて検出された地域があるというニュースが話題になっています。
「日本の水は安全」というイメージは、残念ながら過去の神話になりつつあるのかもしれません。
この記事のもくじ
水への不安がきっかけで、浄水器を検討
実は、わが家が浄水器を導入したのは、こうしたニュースが出る前のこと。
きっかけは、引っ越しです。
以前の住まいでは、行きつけのスーパーに設置された浄水サービスを利用して飲み水を確保していたんですが、引っ越し先のスーパーにはそういったサービスがありませんでした。
「水道水で我慢しようか…」とも思いましたが、家が築古なため、排水管のサビなどが心配に…。
また、ペットボトルで水を買うにしても、お味噌汁やスープなど調理用も含めた家族4人分の水すべてをまかなうのは、現実的ではありません。
コストもさることながら、買いに行く労力、そして増えるプラスチックごみも気になりました。
そうした日常的な理由から浄水器の導入を決めたのですが、その後にPFOSやPFOAの問題が注目されるようになり、「やっぱり導入しておいて正解だったな」と実感しています。
Berkeyはどんな浄水器?

わが家が最終的に選んだのは、「Berkey(バーキー)」というアメリカ製の浄水器です。
Berkeyは、New Millennium Concepts, Ltd.(NMCL)社が製造・販売しているもので、1998年から事業を展開。
「安全で美味しい水のアクセスは普遍的な権利」という理念のもと、世界中に高性能な浄水器を届けています。
また、アメリカの消費者保護団体「Better Business Bureau(BBB)」からも最上位評価A+を獲得しており、信頼性は非常に高いです。
わが家がBerkeyを選んだ理由6つ
わが家がBerkeyを選んだ理由は6つあります。
- ① 電源不要で災害時も安心
- ② 大容量で、料理にも使える
- ③ メンテナンスが少なくて楽!
- ④ 頑丈で長持ち
- ⑤ デザインがかっこいい!
- ⑥ ろ過能力がとにかく高い
① 電源不要で災害時も安心
最も重視したポイントが「電力を使わないこと」です。
水は生きていくうえで欠かせないもの。
でも、「電気がないとろ過できない」浄水器だと、いざというときに使えません。
Berkeyは重力だけでろ過するため、停電時や災害時にも大活躍。
また、4人家族の水を毎日ろ過するとなると、電力を使うタイプでは電気代も心配です。
ちなみに、わが家がBerkeyを購入したのは約4年前ですが、そのころと比べても電気代はかなり上昇しています。
電気を使わないというのは、結果的にコスト面でも大きなメリットでした。

② 大容量で、料理にも使える
最初は定番の「Brita」も検討しましたが、ポット型だとどうしても容量が少ないんですよね。
わが家は、飲み水だけでなくご飯やお味噌汁などの調理用にも使いたかったので、容量の大きさは重要なポイント。
Berkeyにはいくつかのサイズ展開があり、家庭の人数や使い方に合わせて選ぶことができます。
ちなみに、Britaにも「タンク型浄水器 フロー」という大容量モデルがありますが、後述する理由で候補から外しました。

スマホと比べると、こんなサイズ感です

③ メンテナンスが少なくて楽!
Berkeyはステンレス製のシンプル構造。
そのおかげで汚れが付きにくく、掃除も簡単。スポンジでサッとこするだけでOKです。
さらに驚いたのが、フィルターの交換頻度の少なさ。
本体上段に入っている黒くて太い筒型のフィルターは、2本で6,000ガロン(=22,712リットル)の水をろ過できます。

わが家の場合、一日あたりの使用量から換算すると、3年近くフィルター交換不要。
実際、買ってから4年経ちましたが、フィルターを交換したのは1回だけです。
Britaは4~8週間ごとの交換が推奨されているので、その差は歴然です。

本数を増やすとろ過スピードが上がります
④ 頑丈で長持ち
Berkeyの本体はオールステンレス製。フタと蛇口のパーツだけがプラスチックです。

ポット型浄水器の多くはプラスチック製ですが、どうしても経年劣化やヒビ割れのリスクがあります。
新しく出たBritaの大容量モデルも候補に入れていましたが、素材がプラスチックだったため、耐久性の面から断念。
長く使うなら、頑丈で劣化しにくいステンレス製が安心です。

⑤ デザインがかっこいい!
これは完全に好みですが…Berkeyは見た目がめちゃくちゃかっこいいです(笑)
初めて見た人は「これ本当に浄水器?」と驚くほど、シンプルでスタイリッシュ。
ステンレスの無骨なデザインが、むしろキッチンに映えます。
存在感はありますが、インテリアとしてもアリ。
どうせ長く使うものだから、見た目にも満足できるものを選びたいですよね。



水を入れるときにこぼしたりするので、下にペットシーツを敷いて防水対策しています
⑥ ろ過能力がとにかく高い
Berkeyはただの「見た目がいい浄水器」ではありません。濾過性能がとにかくスゴイんです。
- ウイルス・病原菌:99.999%以上除去
- 重金属や化学物質など:200種類以上をろ過
さらに、キャンプなどに持っていけば、川の水でも飲料水に変えられるというレベル。
分解すれば入れ子式になっていて、サイズによっては持ち運びも可能。
インドア派のわが家でも、地震などの災害時に備えておけるという安心感は大きいです。

Berkeyを4年使った正直な感想
日本ではまだあまり知られていないBerkeyですが、購入前には海外の口コミまで調べまくって決断しました。
そして、結論としては――
買ってよかった!大正解!
節約一家のわが家としては、清水の舞台から飛び降りるような思い切った投資だったのですが、これは価値がありました。
まず、なんといっても水が圧倒的においしい。
Berkeyでろ過した水に慣れてしまうと、水道水は生臭く感じられるように…。もう水道水生活には戻れないというのが正直なところです。
そして、目には見えないけれど、サビや細菌、ウイルス、ほかの有害物質が取り除かれているという安心感もとても大きいです。
水は生きていくうえで欠かせないものなので、そこが担保されるって大切なことだと思います。
正直、Berkeyを買うまではミネラルウォーターをお金を出して買う人の気持ちがよくわからなかったんですが、日本の環境がどんどん変わりつつある今、水への課金は必要な経費かもしれないですね。
まとめ:水への投資は、未来への安心
かつては当たり前と思われていた「日本の水は安全」という常識が、今、少しずつ揺らぎ始めています。
水道水に含まれる有害物質の問題や、老朽化した配管設備、自然災害時の備えなど、わたし達の暮らしに直結する水のリスクは、見えにくいからこそ見過ごされがちです。
そんな中で、「自分たちで水の質を守る」という選択肢が、これまで以上に重要になってきています。
Berkeyのように電源を使わず、高いろ過能力を持つ浄水器があれば、
・日常の安心
・非常時の備え
・そして家族の健康
これらすべてを同時に手に入れることができます。
毎日使うものだからこそ、「おいしい」「安心できる」「手間が少ない」という満足感が本当に大きいと、4年間使ってきた今あらためて感じています。
水は、生命そのもの。
だからこそ、そこにかけるお金と手間は、自分や家族の未来への投資だと思うのです。
この記事が浄水器選びで悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

