
あなたの趣味はなんですか?
子育て、家事、仕事と忙しくしていると、ついつい自分のことは後回し。趣味なんて、夢のまた夢なんていう人もいるかもしれませんね。
でも、そんな人にこそ、自分を取り戻すための趣味の時間は大切なのです。
まだ先のように感じるかもしれませんが、シニア期に向けて早めに興味のあるものを探しておくと、時間にゆとりのあるシニアライフを充実させることができます。
この記事では、自分を取り戻し、人生を豊かにする趣味づくりのヒントについて、一緒に考えていきます。

この記事のもくじ
好きだったことを思い出す
学生だったころ、社会人になりたてのころ、夢中になっていたものは何でしたか?
若いころに好きだったものも、生活に追われている間にいつのまにか遠ざかってしまいがちですよね。
もしそういうものがあるなら、今またチャレンジしてみませんか。
アーティストのコンサート・ライブ、旅行、スノボ、バレー、バスケ、テニス、美術館鑑賞…。
自分が夢中だったものを思い出してみましょう。
もう若くないから無理なんて思う必要はありません。むしろ、今日より若い日はもう2度とないので、好きだったものがあるならば早く始めるのが吉なのです。

たくさんの好きを集める
1つの趣味を極めるのもステキですが、それができなくなってしまうと無趣味になってしまいます。そうならないためにも、趣味は複数もっておくのがおすすめ。
日本人は妙にマジメなところがあるせいか、趣味というからには一角のものにならなければいけないなんて思いがちです。
でも本当は、人様に「私の趣味は○○です」と自慢できるようなものでなくて大丈夫。「好き=趣味」くらいの軽いノリでいいんですよね。
プロを目指すわけでなし、自分が楽しければ、それでOK! 誰に何をいわれようとも楽しければそれでいいんです。
あなたの好きはなんですか? きっとそれは趣味になります。

アウトドアとインドアのバランスを考える
趣味の活動には、外で行うアウトドアタイプのものと、家のなかや屋内で行うインドアのものの2タイプがあります。
- ランニング
- ウォーキング
- ガーデニング
- キャンプ
- 旅行
- 読書
- 映画・ドラマ鑑賞
- ゲーム
- 裁縫・編み物
- 料理
特殊な事態ではありましたが、コロナ禍では外での活動が制限されたのは記憶に新しいですよね。
お出かけ大好き、アウトドアの趣味しかない人は家でやることがなく、精神的に大きなストレスがかかったといわれています。
このような特別なことはなくても、雨が続いたり、ちょっと体調が優れなかったりと、外に出られないことはよくあるものです。
一方、家のなかで完結してしまうインドアな趣味は手軽に始められることも多く、外の世界の影響を受けることはほとんどありません。
しかし、それゆえに家にこもりやすく、意識しないと一日中座りっぱなしなんてことも…。わたしもよくやりがちなんですが、体力の低下や健康がちょっと心配ですよね。
ですから、趣味はアウトドアとインドアのバランスが大切。どちらかに偏ってしまうのは、いざというときのためにあまり好ましくありません。

受動的な趣味と能動的な趣味
「趣味に受動的、能動的って何のこと?」っていう感じですよね。ですが、この考え方が案外、大事だったりします。一例を挙げてみますね。
- 読書
- 映画・ドラマ鑑賞
- ゲーム
- 料理
- 裁縫・編み物
- 絵を書く
一覧にするとよくわかりますが、受動的な趣味は誰かが作ったものを消費するもの、能動的な趣味は自分で何かを生産するものです。
能動的な趣味は、自分で手を動かし、頭を働かせて工夫をしたりすることが多いです。一方の受動的な趣味は、あまり頭を使わず、ぼ~っとしがち。
疲れているんだから、趣味ぐらい頭を使いたくないというのも一理ありますし、受動的な趣味はわたしも大好きです。
ただ、受動的な趣味ばかりをしていると、わたしだけかもしれませんがどこかつまらない感覚があるものです。
そんなときはどうしたらいいのでしょうか。実は、受動的な趣味を能動的に変換することも可能なのです。
それは、自分が読んだ本、見たドラマなど、受け身で楽しんだものをブログやYouTube、SNSで社会に向けて発信してみること!
「え~、わたしにはそんなのムリ!」と思った方、安心してください。わたしのような平凡な主婦でもできているのだから、無理なんてことはありません。
自分で何かを発信しようと思うと、びっくりするほど意識が変わるもの。ぼ~っと見ていたものを、「どうやって伝えよう?」、「どう表現したらわかりやすいかな?」と考えるだけで、頭がフル回転するようになります。
大変そう? いえいえ、これがまた楽しいんです!
仕事だとお金を稼がないといけないので内容を吟味しなくてはいけないですが、趣味ならそこまで考える必要もなく、自分の好きなことを発信すればいいんです。

体のどの部分を使うか
友人たちから送られてくる年賀状のコメントを見ると、昔は「仕事、頑張ろうね!」だったのが、40歳も過ぎると「健康には気をつけようね」に変わっています。
歳を重ねると、体のあちこちにトラブルを抱えながら生きるのは当たり前。
目は老眼や白内障で見えにくくなり。耳は遠くなり。指が震えたり、力が入らなくなったり。腰やひざが痛んだり。
若かりしころは何の考えもなしにできていたことも、少しずつできなくなります。
目が悪くなると、読書や手芸など、細かいものを見る作業がしんどくなります。
耳が悪くなると、ドラマや映画、動画の視聴に支障が出ます。年配の方が爆音でテレビを見ているのはあるあるです。
指が思うように動かないと、料理や手芸がしづらくなります。
腰や足に痛みがあると、スポーツ全般は難しいですよね。
わたしの父は70歳を超えたころから指の震えが出るようになり、定年後の趣味にしていた料理も億劫になったようで全然やっていません。
現在はもっぱらアニメやYouTube、海外ドラマの鑑賞をしているようですが、傍から見ていても時間を持て余しているのを感じます。
体に不自由があってもリハビリも兼ねて趣味を続けるというのもありですが、体のどこかにトラブルがあっても他のもので補完できるよう、体の特定の部分を使う趣味ばかりにならないように気をつけておきたいですね。

コストを考える
お金のことは気にしなくていいという羨ましい人は別として、たいていの場合は趣味にかけられるお金って限りがありますよね。
趣味は複数持ちたいところですが、どれもがお金がかかるものだと経済的にキビシくなります。
じゃあ、どうすればいいのかというと、お金にメリハリをつければいいのです。
この趣味はお金をなるべくかけず、その代わりこっちの趣味はある程度お金をかけるという工夫をします。
- 旅行
- ショッピング
- ライブ・コンサート鑑賞
- 観劇
- カメラ
- 読書
- 散歩
- 動画視聴
一例としてあげてみましたが、この分け方は参考でしかありません。というのも、お金に関しては工夫次第でどうにかなる面もあるからです。
たとえば、お金がかかる趣味代表の旅行。
いいホテルに泊まって、高級レストランに行ってとなればそれなりにお金もかかります。
ところが、ホテルのランクはそこまで気にせず、食事も地元の人が行くところで楽しめば、行先にもよりますが費用を抑えることができます。
カメラも同様です。こだわって一眼レフのカメラ機器を揃えればかなりのお値段になりますが、スマホでも撮影できます。
最近のスマホのカメラ技術はスゴイですから、よほど写真撮影が楽しくって「カメラを揃えたい!」というのでなければ、スマホで十分かもしれません。
もちろん、すべてにお金をかけずケチケチしては人生楽しくありません。
「わたしのイチ押し趣味はコレ!」と決めて、あとは質素にという感じでやりくりすれば、限られた予算のなかでも楽しく過ごせるものです。

ソロ活動? グループ活動?
趣味活は、一人で完結するものと複数人が必要なものの2種類に分けられます。
お手軽に始められるのは、圧倒的に一人でできるもの。
それに対して、複数の人が集まって行うものは始めるにはハードルがやや高いですが、ほかの人とのコミュニケーションが生まれるというメリットがあります。
一人での活動は「めんどくさいなぁ」と思ってやらなくなったりしがちですが、仲間がいれば自然と続けられます。
ウォーキングは一人でもできる活動の代表ですが、我が家の近所では、年配の女性同士が毎朝集って歩いているのをよく見かけます。
暑かったり、寒かったりすると一人だとサボりたくなるんですが(経験者談)、友達とならおしゃべりしながら楽しく歩けていいですよね。

まとめ
日々の生活が忙しいと、なかなか趣味をつくるのが難しい面もありますが、そんな時だからこそ自分のための時間が必要です。
小さな楽しい時間の積み重ねが、これからの人生を豊かにしてくれます。
自分にとって大切なものは何なのか、少し時間をとって考えてみませんか。
