
わたしは旅行が大好きです。金銭的・時間的な制約があるため頻繁には行けませんが、年に1回の旅行を楽しみに日々を過ごしています。
学生時代は、少ないお金を工面して旅行に出かけるのが楽しみでした。しかし、社会人になり、仕事や生活に追われるようになってからは、家族での帰省が旅行替わりとなり、いわゆる旅行から少し遠ざかってしまいました。
そして、30代後半から再び旅行に行くようになり、気づいたことがあります。それは、若いころと同じような旅ができなくなっているということ!体力や時間の使い方、旅のスタイルが以前と同じではダメなのです。
この記事では、そんなわたしが考える、40代になってからの旅行で意識しておきたいポイントについてお話ししたいと思います。
40代の旅のキーワードは「無理をしない」
わたしが考える、40代の旅のキーワードは「無理をしない」です。
友人のなかには「気持ちは28歳のまま」という永遠の20代もいますが、残念ながらわたしたちの実際の体は、気持ちとは裏腹に確実に年をとっています。この気持ちと体のギャップを意識しないと、楽しい旅も楽しめなくなってしまいます。
そこで大切になってくるのが「無理をしない」というキーワード。この考えを軸に旅を立てていくのがオトナなわたしたちには必要なのです。
スケジュールはゆったりと
旅行となると、できるだけたくさんの観光地を回りたいと思うのが人情というものですが、わたしはおすすめしません。
というのも、20代であれば移動に体力を使ってもまだ余力があるのですが、40代はそうはいかないからです。次から次へと移動をするだけで体力が消耗してしまい、観光を楽しんでいるんだか、移動という修行をしているのかわからない状態になってしまいます。
ですから、歳を重ねたわたしたちの旅行は、スケジュールはゆったりめにするのが大切。
わたしは一人旅をするとき、スケジュールをガチガチに組んで旅行するタイプではないのですが、行動するときに意識しているのは、予定は午前に1つ、午後に1つだけということ。
なんだったら、午前中にやりたいことをやったら、午後は観光や買い物はせず、洗濯物の処理をしたり、ホテルでゴロゴロしたりするなんてこともあります。
体力に自信がある方は別ですが、そうでなければあえてスケジュールをスカスカにして、体力を回復させる余地をつくっておくと安心です。
ガイドブックに載っている観光地をたくさん回っても、「行った」という事実と写真が残るだけ。それよりも、本当に行きたい場所でゆっくりと時間を過ごすほうが楽しめますし、思い出にもなります。体力的にも無理がないので圧倒的におすすめです。

旅の目的は少なめに
お金と時間をかけてせっかく旅行に行くのですから、観光、ショッピング、グルメと楽しみたいことはいっぱいありますよね?
でも、ちょっと待ってください。もしかしたら、それを全部やろうとするのは、今のあなたには重荷かもしれません。
先ほどのスケジュールのところでもお話したように、40代の旅行は思っているよりもゆとりを持っておくほうが楽しめます。
ですから、あれもやりたい、これもやりたい、という気持ちはよ~くわかるんですが、あえて旅の目的は絞っておくのをおすすめします。
宿泊日数にもよりますが1週間以内の旅行であれば、絶対に行きたい観光地は2~3か所、グルメはどうしても押さえておきたいも2~3食ぐらいだと無理せず行動できるかなというのがわたしの体感です。
一見もったいない気もしますが、今回の旅はこれだけをすると一つだけ狙いを定めていくくらいのほうが思い出になりますし、それ以外は自分の体調や気分に合わせて臨機応変に過ごせます。
もちろん、旅の目的を少なくしたからといって、観光やグルメを楽しむのはダメ!というわけではありません。絶対に押さえるべき観光地、グルメなどを厳選し、そのほかは行けたらいいなくらいのテンションで回るようにするんです。
たとえば京都旅行に行くなら、清水寺を観光して、本格的な京料理を堪能して、よーじやであぶらとり紙を買えばよし、みたいな感じです。
目標をあえて低くしておけば実行できずに残念ということもないですし、スケジュールトラブルで慌てるなんていうことも減ります。


腹8分目を意識する
わたしは食べるのが大好きなんですが、胃腸が弱ってきているのを最近とみに感じます。揚げ物やアルコールを油断してちょっととりすぎると、胃もたれや腹痛を起こしてしまいます。
旅行先では気になるグルメがいっぱい。せっかくここまで来たのだから、食べておきたいところです。
でも、旅行というテンションだけで突き通せるほどわたしたちの体は残念ながら若くないんですよね。ダメなものは、ダメなんです。
胃腸のトラブルを起こしてしまうと、楽しいはずの旅行も一気にテンションが下がってしまいます。ましてや、病的な下痢や腹痛になって寝込んでしまったら、目も当てられません。
ですから、旅先でのグルメは自分のテンションよりも若干控えめにしておくのがポイントです。
わたしが旅行に行くときは、
- 絶対に食べるグルメ
- かなり食べたいグルメ
- 胃腸にゆとりがあれば食べたいグルメ
の3段階に分類して、グーグルマップに店をリストアップしています。
ここまで分類していても、胃腸の具合や気分によっては絶対に食べるグルメを制覇できない場合もありますが、それはまた再訪したときのお楽しみということで無理はしません。
また、お腹が空いてないなと思ったときは、旅先であっても思い切って食事を抜いてしまうこともあります。そのほうが無理をして食べるよりも体調がよく、次の食事をおいしく食べられます。
とくに海外旅行に行ったときは、慣れない食べ物のせいで胃腸に負担がかかりがち。楽しく旅行を続けるためにも、胃腸への配慮が何よりも大切です。

そうならないためにも体調管理が第一ですね
移動を甘くみない
わたしが40代になって旅行を再開し、一番に感じたのが体力に無理がきかないということ。
もとから体力のあるほうではなく、食事と睡眠は人より気を使わなくてはいけない人間だったのですが、40代は比になりません。若いころと同じ気持ちで行動をすると、痛い目に合います。
気持ちはいつまでも20代のころと大差ないような気もしますが、体力は確実に衰えているもの。若いころなら夜行バスや飛行機の深夜便の乗って時間を有効活用するなんてこともできましたが、40代の体には大ダメージです。
お金と時間を節約できたように見えますが、寝不足で頭は朦朧、体はバキバキになって、肝心の観光が楽しめなくなってしまいます。
しかも、20代とは違い、回復力も亀の歩み。若いときは一晩寝れば回復していたものも、40代では何日も引きずり、なんだったら悪化することさえあります。
ですから、たとえお値段が多少かさんでも、快適な旅行を楽しむためには移動費をケチらないほうがいいとわたしは思っています。
1~2時間程度であればあまり気にしなくてもいいと思いますが、5時間を超える移動となるとやはり体への負荷を考えなくてはなりません。
安い移動手段もいろいろありますが、そこをケチりすぎて旅行自体を楽しめなくなっては本末転倒です。体力がないのを経済力でカバーするというのが40代なのかもしれません。(もちろん、節約はできる限りしますけど!)

まとめ
旅はいくつになっても楽しいものですが、40代はそろそろ自分の体力を考えはじめなければいけない年齢です。
せっかくの旅行だから、目いっぱい予定を入れたくなりますが、無理をせず、あえてゆとりを持った計画を立てるほうが、結果的に思い出に残る旅行になります。
自分の体調やペースを尊重することで、旅行中の一つ一つの瞬間を心から楽しむことができ、より素晴らしい思い出につながります。
40代の旅行は、ゆったりとした時間を楽しみながら、新しい発見をする絶好の機会。無理をせず、心地よい旅を楽しみましょう!