
『定額制夫の「こづかい万歳」 月額2万千円の金欠ライフ』という漫画を知っていますか?
月額2万千円のおこづかいで生活する漫画家が、どんな工夫をして楽しんでいるのかを描いたユニークで笑える作品です。登場人物たちが個性的で、それぞれがユニークな節約術や生活の知恵を駆使して日常を乗り越えていく姿が描かれています。
そんな彼らの奮闘を見ていると、お金の使い方や生活の楽しみ方について、つい考えさせられてしまいます。
この記事では、漫画『定額制夫の「こづかい万歳」 月額2万千円の金欠ライフ』の魅力やわたしが好きな理由についてお話したい思います。
この記事のもくじ
『定額制夫の「こづかい万歳」〜月額2万千円の金欠ライフ〜』とは?
『定額制夫の「こづかい万歳」〜月額2万千円の金欠ライフ〜』、通称『こづかい万歳』は吉本浩二先生による漫画作品です。
この作品は、漫画家である吉本先生が、月額2万千円のおこづかいをやりくりする日常を描いたドキュメント漫画です。
限られた予算内での工夫や楽しみ方をユーモラスに表現しており、多くの読者から共感を呼んでいます。
2019年10月10日発売の『モーニング』45号より連載が開始されるとSNSで話題となり、宝島社の『このマンガがすごい!2021』オトコ編 第17位にランクイン。2025年3月現在も連載中で、単行本は8巻まで刊行されています。

『こづかい万歳』の魅力
わたしが考える『こづかい万歳』の魅力は、
- 個性的な登場人物
- よそ様のお財布事情を学べる
- いろいろな価値観が学べる
です。
それぞれ詳しくお話していきますね。
個性的な登場人物
なんといっても『こづかい万歳』が面白いのは、登場人物の個性が強烈なところ。
限られたおこづかいという枠のなかで奮闘する人たちは、どの人も超が付くほどのクセ強キャラばかり。世間から見ると少ないおこづかいにも関わらず、むしろその状況を楽しみ、キラキラさえしています。
そんな様子は巷の男性陣から、気持ち悪い、ホラーといわれているらしいです。
わたし的に登場人物で優勝なのは、2巻に登場する「ステーションバーマン」と「0円マン」の2人。世間でも伝説的な扱いの人達ですが、この人たちに敵う人はそうそういないんじゃないでしょうか?
「ステーションバーマン」は駅の片隅でお酒をたしなみながら街行く人を眺めて楽しみ、「0円マン」は文字通りおこづかい0円でありながらも人生を謳歌しています。
「ポイ活を重視しない生活 その理由と感じたメリット」という記事で紹介したPontaマンは1巻に登場します。
著者の奥様もしっかり者で、かなりいい味を出しています。
個人的には、吉本先生は21000円も自由に使えるお金があって足りないといっているのは純粋にお金遣いが下手だと思うんですが、奥様がしっかりと手綱をしめているので安心ですね。
発売中のコミックのなかには、奥さまが書いたコラムが収録されている巻もあるんですが、またこのコラムが読ませるんですよね。文才があって、実に羨ましい。

よそ様のお財布事情を学べる
よそ様のお財布事情って、そうそう聞くことはできないですよね?友だち同士でもお互いのおこづかいとか、お金のやりくりってなかなか聞きにくいものです。
そこで勉強になるのが、『こづかい万歳』。例えるならば、「お宅拝見」のお金バージョンという感じです。
夫が職場の人から『こづかい万歳』への公募を勧められるほどの節約一家の我が家ですが、それでも『こづかい万歳』の登場人物には負けるなぁと思うことがしばしば。
一見我が家よりおこづかいをもらっている人でも、使い道を見てみると昼食代や交通費などの必要経費が含まれていたりして、純粋に自分が好きなことに使える金額が少ないケースはままあります。
『こづかい万歳』を読むたびに、「うちはまだマシでしょ」と夫に言っているんですが、それゆえにわたしは鬼嫁なんでしょう。

全国に同志がいる感じで、勝手に連帯感が湧いてきちゃいますね
いろいろな価値観が学べる
自分の周りにいる人は、どうしても自分と似たような環境や境遇にいる人が多くなりがちです。そうすると、自然と価値観も似たようなものになってきます。
でも、本当は世のなかには、自分とは違うさまざまな価値観が存在しているんですよね。
それを手っ取り早く学べるのが『こづかい万歳』だとわたしは思っています。
制限されたお金のなかで、やりくりをして人生を楽しんでいる人たちを見ると、自分にはない視点が得られてとても面白いです。
「うん、うん、わかる~」というのもあれば、逆に自分には理解できないような節約術もあったりします。
『こづかい万歳』はお金をいかにやりくりするかというドキュメンタリー漫画なんですが、結局はその人の人生観を描いているんですよね。
お金に制限があることで、自分が何を大切にしたいのかを真剣に考えている登場人物たちの創意工夫や人生観からは学べるところがいっぱいです。
とくに、推しである「ステーションバーマン」と「0円マン」は真理に辿りついた人、だとわたしは勝手に思っています。

まとめ
漫画『定額制夫の「こづかい万歳」 月額2万千円の金欠ライフ』は、限られたおこづかいでどう楽しむか、どう工夫するかがテーマになっています。
登場人物たちが見せる個性的な節約術やユニークなライフスタイルに、思わず笑ったり、驚いたり。
とくに「ステーションバーマン」や「0円マン」など、クセ強キャラたちが大活躍で、読んでいるだけでワクワクします。
お金の使い方や価値観の違いに触れることができ、普段の生活にも新たなアイデアをもたらしてくれるかもしれません。
とくに2巻はわたしのなかで神回本で、シリーズのなかで1冊だけを買うのであれば2巻をおすすめします。
ぜひ彼らの「金欠ライフ」を覗いて、楽しさと驚きの世界に浸ってみてください!