
巷では、お買い物をしてポイントを貯めるポイ活が盛んです。
キャッシュレス決済も普及しつつあるので、便利に使いながらポイントも貯まってお得!と生活に上手に取り入れている人も少なくありません。
お金系のYouTubeを見ていても、ポイ活に関する動画は視聴回数が多いので、人々の関心が高いことがよくわかります。
そんな世間の流れとは違い、我が家ではポイントを重視した暮らしはしていません。
今回は、我が家がポイ活をしない理由とそのメリットについてお話したいと思います。
この記事のもくじ
ポイ活を重視しない理由
我が家は、基本的に外での買い物は現金払いです。とはいっても、クレジットカードを持っていないということもなく、オンラインショッピングや公共料金の引き落としには便利に使っています。
なぜ、我が家がポイ活をあまり気にしないかというと、
- ポイント圏に囚われるのが嫌だから
- 個人商店で買い物をするのが好きだから
- ポイントを気にしないほうがかえって節約になるから
です。
それぞれ詳しく、理由をお話していきます。
ポイント圏に囚われるのが嫌
世には多くのポイ活がありますが、やはり主力は「5大ポイント経済圏」でのポイ活ではないでしょうか。
5大ポイント経済圏とは、Vポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、dポイント、PayPayポイントのことです。
大手の携帯電話、銀行、クレジットカード、証券会社などはこのいずれかに所属をしていて、お互いにしのぎを削っています。
ポイントを集めるのが好きな方であれば、特定のポイント圏にサービスを集中させて、効率よくポイントを貯めるように努力することでしょう。
でも、わたしはそれが嫌。ポイントという餌につられて、自分の自由を失っている気がするからです。
「自由だなんて大袈裟な…」というご意見はごもっともなんですが、ポイントのためにわざわざ自分から檻のなかに入っていくというのは嫌なんです。
こっちのサービスや商品のほうが好きなのに、ポイントのためにあっちから選ばなくてはいけないというのは何だか本末転倒がします。
ポイントはあくまで結果であって、そこが主目的になってしまうのはなんだか違うんじゃないの?と思ってしまうんです。
わたしの好きな漫画『定額制夫の「こづかい万歳」 月額2万千円の金欠ライフ』の1巻に、Pontaポイントを集める人が登場します。
この人は、自分のお小遣いをPontaポイントに集約して、お金を生み出すことに執念を燃やしているんですが、わたしからするとポイ活の奴隷です。
ポイントが多く貯まるからという理由で、コンビニでドリンクを選んだりしているようですが、わたしには理解ができません。
ポイントのために飲んでいるのか、飲みたいから飲んでいるのか、よくわからないです。まぁ、この方の場合は、趣味ともいえるようなポイ活の熱心さなので余計なお世話なんですけどね。
個人商店で買い物をするのが好き
ポイントが貯まるのは、基本的に全国規模のチェーン店です。
わたしも日々、チェーン店で買い物をしますし、ネットで注文したりして、世のなかの便利さを享受しています。
でもその一方で、個人商店を応援したい!という気持ちも持っています。
個人商店では、ポイントが貯まる店は少ないですし、チェーン店で買い物するよりも割高なこともあります。
それでも、お金が許す範囲で気に入った個人のお店から買い物をしたいです。たとえば、お肉屋さん、豆腐屋さん、パン屋さん、野菜農家さん、果物農家さん。
こういう個人で作ってくれるお店がなくなって、どこもかしこも大規模工場でつくられたものしか手に入らない社会は寂しいし、そんな世のなかになってほしくはありません。
だから、細々であっても、小さなお店で買うという行為をやめたくはないのです。
ニコニコ現金払いをすることで、気持ちのいいやりとりができます。
また、こういう個人のお店で買い物をすると、コミュニケーションが生まれるのも楽しいところ。
今年の野菜の出来はどうだとか、おいしい食べ方はどうだとか、そういうちょっとした会話が人生を豊かにしてくれる気がします。

ポイントを気にしないほうがかえって節約になる
ポイントを意識すると、ついやってしまいがちなのがポイントをGETするための余計な買い物。
これを買えば、ポイントがお得になる
と、ついつい本当は必要ないものまで買ってしまいます。
とくにオンラインショッピングでは要注意です。計画的に買い物をすればいいのですが、相手は買わせることのプロ。あの手この手でテクニックを駆使して、わたしたちの購買意欲をかきたてます。
こうなってしまうと、ポイントを貯めてお得になるはずが、知らず知らずのうちにお金を余計に使ってしまいます。
ポイントを稼ごうとすると、「買わないのが一番の節約」という本質を忘れてしまうのです。

ポイ活を意識しないメリット
わたしがポイ活を重視しない生活で感じているメリットには、
- 時間と労力の節約
- 精神的な余裕
- お金を無駄に使わない
があります。
時間と労力の節約
ポイ活は、ポイントを貯めるためにさまざまな手間をかけることが求められます。
たとえば、買い物をする際にポイント還元を意識して商品を選んだり、アンケートに答えたり、特定のアプリを利用してポイントを稼いだりと、普段の生活に一手間かかることが多いです。
これらの活動は一見するとお得に見えるかもしれませんが、実際には時間と労力がかかることが少なくありません。
ポイ活に意識を向けずに生活することで、その分の時間やエネルギーを自分が本当に大切にしたいことに使うことができます。
先ほど漫画の中に登場する、Pontaポイントを集めている人の話をしましたが、漫画を読むたびにここまでするのはすごいなぁと感心させられてしまいます。
この人のように趣味の域まで達して楽しいんでいるならばいいかもしれませんが、もしその活動が「お得」という理由だけで行われているとしたら、少しもったいない気がします。
好きなことであれば満足感もあるかもしれませんが、金銭面だけを重視してしまうと、時間が無駄になってしまうことも考えられます。
わたし個人としては、ポイ活に時間を費やすよりも、自分にとってもっと価値のあることに時間を使いたいと思っています。

精神的な余裕
ポイ活を意識しないということは、日々の生活で「ポイントを貯めなければならない」というプレッシャーから解放されるということでもあります。
ポイント還元のために計算し続けたり、どのサービスが一番お得かを常にチェックしたりするのは、意外とストレスになることがあります。
また、ポイントの有効期限やサービス内容の変更にアンテナを張り続けることも、精神的な負担になりかねません。
ポイ活を追求しない暮らしを選ぶことで、こういった精神的な負担を減らし、より心穏やかに過ごすことができます。
お金を節約するために何かに追われることなく、リラックスして生活できるという点は、ポイ活をしない大きなメリットだと感じます。

お金を無駄に使わない
ポイ活を意識しないことで、不要な商品を買うことが減り、本当に必要なものにお金を使うことができます。
たとえば、「ポイントが貯まるから」という理由で、実際には必要ない商品を購入してしまうことがあります。
これは多くの人が経験していることで、ポイ活が習慣化すると、ポイントを貯めることが目的化してしまい、本来の生活のニーズと合わないものまで買ってしまうことがあります。
ポイ活を意識しないことで、このような無駄遣いを防ぐことができ、結果的に経済的にも健全な生活を送ることができます。
お金を使うべきところに使い、不要なものにはお金を使わないというシンプルな考え方が、生活をより効率的に、そして無駄なくするための大きなポイントになります。

まとめ
ポイ活は、確かにお得に感じる側面もありますが、その一方で時間や労力、精神的な負担が伴うことも少なくありません。
ポイントを追い求めるあまり、必要ないものを買ってしまったり、ストレスを感じたりすることもあります。
ポイ活を意識しない生活をあえて選ぶことで、無駄な手間を省き、心穏やかで充実した時間を過ごすことができます。
自分にとって本当に大切なことに時間を使い、経済的にも無駄遣いを減らすことができるのです。
ポイ活をしない選択は、シンプルなライフスタイルを実現するための一つの方法といえるかもしれません。
結局のところ、ポイントを貯めることが生活の中心になってしまうのではなく、自分たちのライフスタイルに合った方法で豊かな暮らしを選ぶことが一番大切なんだと思います。
ポイントはあくまでもオマケ。この精神がいまのところ、我が家には合っています。