
「節約」と聞くと、どうしても「我慢しなければいけない」「苦しい」「ツラい」といったイメージが浮かんでしまうこと、ありませんか?
確かに、節約を始めると、これまで当たり前のように支払っていたものを手放す場面も出てきます。
しかし、その「我慢」や「苦しみ」をどう感じるかは、実はあなた次第なんです。
この記事では、節約の考え方と、無理なく実践できる方法をお伝えします。
この記事のもくじ
節約とは「大切なこと」を決めること
「節約は苦しい」、「節約しているのに、なぜかうまくいかない」という悩みは、多くの人が抱えている問題です。わたしもその一人でした。
わたしは学生時代から一人暮らしをして、かれこれ20年以上の節約歴があります。節約をしているはずなのに、貯金が増えない、満足感が得られない、逆にお金がないことで不安を感じる…そんな日々を送り続けてきました。
そんな節約に悩み続けたわたしが辿り着いた答えは、非常にシンプルなものでした。
それは、「自分にとって大切なこと」と「大切でないこと」をしっかりと分けること。これだけで、生活が大きく変わりました。
「大切なこと」と「大切でないこと」を区別することで、お金の使い方が自然と見えてきて、結果的に節約が無理なくできるようになったんです。それだけでなく、以前感じていたお金への不安も、少しずつ減ってきました。

節約のポイントは「自分軸」
「大切なこと」と「大切でないこと」を分けるなんて簡単そうに聞こえるかもしれませんが、実はここが一番大切で難しいところです。
もしここをしっかりと考えずに、何となく「これも大事、あれも大事」と過ごしてしまうと、気づけば無駄な支出が増えてしまいます。
たとえば、今のわが家にとって一番大切なことは、子どもの教育費の確保です。将来、子どもが大学に進学したいと言ったときに、奨学金を使わずに支援できるように準備をしています。それ以外のことにはお金をあまりかけず、できるだけ節約しています。
家計を見直すとき、節約術やテクニックも確かに大切ですが、実は一番重要なのは「考え方」、「マインド」だと思います。
自分にとって本当に大切なことをしっかりと見極め、無理なく実践していくための「自分軸」を持つことが何よりも重要なのです。
自分軸を見つけるためのステップ
「自分軸を持つ」といわれても、どうやって始めればいいのか、イメージが湧かないかもしれません。実は、特別な準備は必要なくて、少しずつ自分の価値観を見つめ直していけば自然に見えてきますよ。
では、具体的に自分軸を見つけるためのステップをご紹介します。
1. 自分の価値観を見つめ直す
まずは、自分が本当に大切にしていることを考えてみましょう。何が自分にとって最も大切なのかを知ることで、その後の選択がぐっとスムーズになりますし、どんなことにお金や時間を使うべきかが分かってきます。
質問:
自分が大切にしていることは何ですか?(家族、仕事、健康、趣味など)
方法:
理想の一日や理想の人生を思い浮かべて、その中で欠かせないものを考えてみてください。少しずつ自分の価値観が見えてくるはずです。

自分では覚えていなかったんですが、まさに今のわたしにとって、時間にゆとりのあるのんびりとした生活が理想なので、不思議なものですね
2. 自分の行動パターンを振り返る
これまでの行動を振り返ってみましょう。どんなときに満足感を感じたか、逆にどんなときに後悔したか。そのパターンを知ることで、自分が本当に大切にしていることが見えてくるかもしれません。
質問:
これまでのお金の使い方で、最も満足したことは何ですか?逆に後悔したことはありますか?
方法:
何かを買ったり、投資をしたりしたとき、なぜそのお金を使ったのかを考えてみてください。自分にとって大切なものが見えてくるかもしれません。

3. 「なぜ?」を深堀りする
何かを選ぶとき、必ず「なぜそれを選んだのか?」と自分に問いかけてみましょう。その答えが明確になることで、本当に自分が求めているものが分かってきます。
質問:
どうしてお金を貯めたいのか?どうしてこの仕事をしているのか?その答えを深く考えてみましょう。
方法:
「なぜ?」を繰り返し考えてみると、意外な理由が見つかることがあります。たとえば、「家が欲しい」理由を掘り下げていくと、「家族に安心感を与えたい」という気持ちが分かるかもしれません。

表面的に表れている理由の下に本当の気持ちが隠れているので、時間をとってじっくりと考えるのがおすすめです!
4. 価値観を基にした優先順位をつける
自分にとって何が最も大切かが分かったら、それに基づいて優先順位を決めましょう。そうすることで、どんなものにお金を使うべきかがさらにクリアになります。
質問:
今目の前にある選択肢は、自分の価値観に合っているか?何が本当に大切かを考えてみましょう。
方法:
価値観をもとに、優先順位をつけてみましょう。たとえば、「子どもの教育費」を最優先にするなら、そのために何を削るかを考えることが重要です。

大切なことのなかにも「将来に先送りしても構わないもの」をきっとあるはずだから、叶える時期をずらすという視点をもってみるといいのだ
5. 外部の影響から自由になる
SNSや周りの人の影響に左右されすぎないようにしましょう。ほかの人がやっているから自分もやらなくてはと思うことがあっても、それが本当に自分にとって必要かどうかを見極めることが大切です。
質問:
ほかの人がやっていることや、SNSで見たライフスタイルが自分にとって本当に必要なものか?
方法:
他人の選択を見て、自分もやらなければと思ったとき、それが本当に自分の意志から来ているのかを考えてみましょう。

「みんなが…」、「ふつうは…」というワードは要注意です!
6. 小さな成功体験を積み重ねる
自分軸に従って行動を起こしてみると、小さな成功体験が得られます。その成功が自信となり、次のステップに進む力になります。
質問:
自分の価値観に従って行動した結果、どう感じましたか?
方法:
まずは小さなことから始めてみましょう。たとえば、支出を見直して、その分を教育費に回すなど、実践してみることが大事です。

7. 定期的に自分軸を見直す
時間が経つと、自分の価値観や状況も変わることがあります。だからこそ、定期的に自分軸を見直してみることが重要です。そうすることで、より自分に合った選択ができるようになります。
質問:
自分の価値観は今も変わらないか?何か新しい目標や価値観が生まれたか?
方法:
定期的に自分の価値観を見直してみる時間を作りましょう。1年に1回でも振り返ると、また新しい気づきがあるかもしれません。

自分軸を見つけるために、特別に難しいことはありません。少しずつ、自分の価値観を見直しながら、自分にとって本当に大切なことを見つけていきましょう!
これが、節約やお金の使い方にも大きく役立ちます。自分の軸をしっかり持って、心地よい生活に一歩ずつ近づけていけたら嬉しいですね。
まとめ
節約を続けるために大切なのは、ただの「我慢」や「苦しみ」を乗り越えることではありません。自分にとって本当に大切なことに焦点を当て、心地よく実践することが肝心です。
自分軸を定めることで、無駄な支出を減らし、満足感を感じながらお金の使い方を見直せます。
まずは、少しずつ自分の価値観に基づいて、生活を見直してみてください。その一歩一歩が、自分の理想の生活に近づく大きな第一歩となるはずです。
わたしも道半ばですが、一緒に頑張りましょう!
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