
40代になると、住宅ローンに子どもの教育資金、日々の生活費…お金の悩みが尽きません。
そして同時に、ふと「自分たちの老後は大丈夫かな?」という不安もよぎるようになってきますよね。
いわゆる“老後2000万円問題”が話題になったこともあり、わたしもせっせと貯蓄や投資に励んでいるひとりです。
ですが、最近もうひとつ、これから本気で“貯めておきたい”と思っているものがあります。
それが、筋肉です。
確実に、老いは始まっている
正直、ちょっとショックを受けています。
家の中でつまずいたり、階段で自分のズボンの裾を踏んで転びそうになったり…。ときには、何もないところでつんのめることさえ、最近あるんです。
床から立ち上がるとき、無意識に手を床や壁についていたり、外を歩けば靴を引きずるような足音が気になったり。数年前はこんなこと、なかったはずなのに…。
「まだ40代」と思いたい気持ちはあるけれど、「もう40代」なんですよね。
身体の衰えは、ある日突然ではなく、静かに、でも確実に始まっているのだと実感します。
自分の身体のイメージと、実際の動きのギャップが、日に日に大きくなってきているのかもしれません。
ちょっと残念だけど、もう「シニアの入り口」に片足を突っ込んでいることを、自覚しないといけない年頃なのかもしれませんね。

わたしの理想の老後は、隣のおばあちゃん
そんなわたしが理想とする老後の姿は、お隣に住んでいる90歳を過ぎたおばあちゃん。見た目はとても若々しくて、10歳以上若く見えます。
背筋もピンと伸びていて、歩く姿も颯爽としていて、「本当に90代?」と疑ってしまうほど。
毎日1~2時間は歩いて外出し、ボランティア活動や旅行にも精力的。正直、40代のわたしよりもずっと元気かもしれません…。
料理・洗濯・掃除・買い物など、すべて自分でこなしていて、買い物も20分ほど歩いてスーパーへ。
その姿勢は、「自立した老後」の理想形そのものです。
さらに、近所の方がよく訪ねてきておしゃべりを楽しんでいて、体も頭もいつもフル稼働。
「あんな風に年を重ねたい」と、心から思わずにはいられません。

筋肉も、「今から貯めておく」ことが大事
あんな老後を迎えるためには、実は今この40代からの過ごし方が大きく影響するのかもしれません。
最近の家事は、どんどん「ラク」に進化しています。全自動洗濯乾燥機、食洗機、ルンバ、宅配サービス…。
たしかに便利だけれど、その「ラク」が、わたし達から筋力を奪っていっているのかもしれません。
洗濯物を干したり取り込んだりする動作は、自然と腕や体幹を使います。食器を手で洗うことだって、指先や手首の運動になります。
もちろん、今の時代に「薪を割って風呂を沸かす」ような生活はしないですが、それでも家事を自分でやることは、意外と体を動かす大事な機会なんですよね。
だからわたしは、家事を「めんどうなこと」とは思わずに、“筋肉貯金の時間”として捉えてみようと思っています。
未来の自分のために、今できることをコツコツと。
老後資金と同じように、「筋肉」も一朝一夕では貯まりません。だからこそ、今日から、少しずつ。
お金と筋肉、どちらも“未来の自分”の支えになる、大切な資産です。

まとめ:未来の自分を支える「ふたつの貯え」
貯金と貯筋。
どちらもすぐに成果が見えるものではないし、続けるのが大変なこともあります。
でも、40代の今からコツコツと積み重ねていけば、未来の自分がきっと助けられる“備え”になるはず。
家事や日常の動きをただの作業と思わず、体と心を整えるチャンスとして取り入れていく。
そして、必要なお金と“動ける体”の両方を、自分のペースで育てていけたら――。
そんなシンプルだけど、地に足のついた暮らしが、わたしの理想です。