
制服がない学校や私服もOKの学校では、服装選びに悩むことも多いものですよね。
みんなが同じ制服を着ているなら、服装について考える必要はありませんが、「自由にしていい」といわれると、急に不安になったりします。
「他の子はどんな服を着てるんだろう?」
「自分だけ浮いてしまったらどうしよう?」
もちろん、私服には自由な表現ができるという魅力がありますが、逆に「何を着ていくか悩む」ストレスもありますよね。
一方、制服には、みんなと同じ格好なので安心感がありますが、逆に個性を出しにくいというデメリットもあります。
今回は、服装に自由がある学校での私服と制服それぞれのメリット・デメリット、実際の状況について親から目線でお話ししたいと思います。
この記事のもくじ
私服のメリット・デメリット
私服のメリット
オシャレができる
思春期に入ると、子どもたちは少しでもオシャレを楽しみたくなりますよね。
私服がOKな学校では、自分の好きな洋服を選んでオシャレを楽しむことができます。
自分の好みに合わせてコーディネートできるので、気分や体調に合わせて服を選ぶことができるのも大きな魅力です。
オシャレに興味がある子にとっては、自分のセンスを思う存分発揮できる機会ですし、毎日の服選びが一つの楽しみになるでしょう。
逆にオシャレに対してプレッシャーを感じることもあるかもしれませんが、それも成長の一環ですよね。
個性を表現できる
制服があると、どうしてもみんな同じ格好になってしまうので、個性を出すのが難しいですよね。
でも、服装が自由であれば、子どもたちは自分の好みを存分に表現することができます。
カバンや靴、アクセサリーで遊ぶことができ、まさに服装がその子の個性を表現する手段となります。
親としては、子どもが自分らしい服装を楽しんでいる姿を見守るのは嬉しいものです。
服を選ぶことで、自己表現の楽しさや自信が育まれることは、成長にとって大切な部分だと思います。

私服のデメリット
毎日のコーディネートに悩む
私服が自由だと、最初は楽しさが先に立ちます。
しかし、次第に「今日は何を着るか?」と悩むことも増えてきます。
とくに思春期の子どもたちは、「今日はどうしよう?」と毎朝迷ってしまうことも。
毎日同じ服装だと、周りの目を気にしてしまうこともあるし、何より「オシャレをしているつもりでも、いつも似たような服ばかりになってしまう」という悩みが出てくることもあります。
親としては、子どもが「どんな服を着るか?」で悩む時間が増えてしまうのは心配ですが、それも成長の一部だと感じます。
ただ、服装の悩みがストレスにならないように、親としてサポートしてあげることが大切ですね。
洋服代がかかる
オシャレに気を使うことが楽しい反面、どうしても洋服代がかかります。
子どもたちは、流行に敏感で、友だちと同じような服を着たいという気持ちが強くなりますが、そのためにはある程度の枚数が必要です。
また、季節ごとに服装を変える必要があるため、次々と新しい服を買うことになり、金銭的に負担がかかることも。
とくに学生のうちは、親としても洋服代に気を使わなければならないので、どこまで支援するか悩むこともあります。
とはいえ、あまりに制限をかけてしまうと、子どもが不満を感じることもあるので、バランスが大切です。
学生らしさがない
制服があると、学校に行くという一体感が生まれます。
「制服を着ることが学生である証」だと思っている子どもたちにとっては、私服だとその感覚が薄れてしまうこともあります。
制服は学生としての一種の「特権」であり、社会的にも「学生だな」と一目でわかる部分があるため、私服だとその一体感が少し失われてしまうこともあります。
また、学生時代にしか着られない制服を着ることに意味を感じる親としては、私服での学校生活が少し寂しく感じることもあるかもしれませんね。
制服を着ることが、学生としてのアイデンティティを育む一部になっていることも多いので、その点で私服が自由すぎることに違和感を感じることもあるでしょう。

制服のメリット・デメリット
制服のメリット
服装を悩まなくてもいい
制服の最大のメリットは、何といっても「服装に悩まなくてすむこと」です。
とくに、朝に時間がない学生にとっては、これが本当に大きなポイントだと思います。
朝起きて、学校に行く準備をしているときに、「今日はどんな服を着ようかな?」と毎日悩んでいる姿を見る親としては、少しでも時間に余裕を持たせてあげたいと感じますよね。
制服があれば、コーディネートを考える必要がなく、決まった服を着るだけなので、毎朝の準備がとてもスムーズです。
悩むポイントといえば、リボンやネクタイをどうするか、ぐらいのものです。
全身のコーディネートを考えなければならない私服よりも圧倒的に楽ですし、ファッションに自信がない子にとっても、服選びに迷うストレスから解放されます。
朝の時間が限られているなかで、服装に悩むことなく学校に行けるのは、親にとっても嬉しいメリットですね。
学生らしさがある
制服は、何といっても「学生らしさ」の象徴です。
大人になってから制服を着る機会があったとしても、やはり学生時代の制服には特別な思い入れがありますよね。
制服を着ることで、「今、私は学生なんだ」と感じることができ、気持ちが引き締まります。
学校生活の一部として、制服は学生たちにとって一つのアイデンティティとなり、その存在が日々の学生生活にメリハリをつけてくれます。
親としても、制服を着た我が子を見ることで、学生生活の大切な時期を迎えているんだなと実感することができて嬉しいですよね。
追加で買う洋服が少ない
制服は、一度揃えてしまえば、基本的には追加で買い足すものが少ないのが特徴です。
ブラウスやシャツが擦り切れたり、汚れたりしたときに買い替えることはありますが、私服に比べると年間で必要な洋服の量が圧倒的に少ないです。
これは、親としては経済的に本当に助かります。
また、制服が決まっていれば、ほかの学生の目を気にしながら服を毎日用意しなくてすむので、ファッションに関するプレッシャーも減ります。
このシンプルさは、とくに忙しい学生にとってはメリットですね。

制服のデメリット
初期投資にお金がかかる
制服を一式揃えるとなると、やはり初期費用がかかります。
大体5万円以上かかることが一般的で、入学金や学用品に加えて制服購入のために必要な金額は、家計にとってはかなりの負担ですよね。
親としては、この初期投資がイタい部分ではありますが、長期的に見れば、毎年服を買い替える必要がないため、総額で見ると私服よりも経済的に抑えられることもあります。
それでも、入学時にかかる一時的な費用が大きいため、その部分に関しては計画的に準備しておくことが大切ですね。
個性が出しづらい
制服を着ると、どうしてもオシャレや個性を出すのが難しくなります。
髪型やカバン、靴で自分らしさを出すことはできますが、服そのもので個性を表現するのは難しいのが現実です。
少しでも個性を出したい子どもたちにとっては、物足りなさを感じることもあるかもしれません。
親としては、制服が与える一体感や規律が大切だと感じる一方で、子どもが自己表現できないことに対する不満も理解できる部分があると思います。
個性を出したいという気持ちと、制服の制約がぶつかるところがデメリットになります。
体温調節がしづらい
制服はそのデザインや素材が決まっているため、私服に比べて体温調節が難しいことがあります。
とくに、夏の暑い時期や冬の寒い時期には、調整がうまくいかず、体調を崩さないかが心配です。
たとえば、夏は制服が暑く感じることもありますし、冬は制服が薄手だと寒さを感じることがあります。
親としては、子どもが暑すぎたり寒すぎたりしていないか、気を使う部分でもありますよね。
制服での体温調節が難しいときは、カーディガンや上着で調整することもできますが、それでも私服に比べると自由度が少ないため、この点もデメリットとして挙げられます。

服装自由な学校の実際の様子
うちの子が通っている通信制高校は、服装が自由です。
厳密にいうと「標準服」という制服が一応存在しているのですが、あくまで任意で、着るかどうかは生徒に任されており、服装の選択肢はとても自由です。
実際のところはどんな感じなのかを娘に聞いたところ、学校での服装の割合はこんな感じだそうです。
- 私服 85%
- 学校の標準服 10%
- 自分で用意した制服 5%
やはり私服を着ている生徒が圧倒的に多いんですね。
極まれにオシャレにこだわっている子もいるようですが、男女問わず大半の子はパーカーにズボンというゆるっとしたファッションをしているとのこと。
標準服を着ている生徒も決して少なくないのですが、面白いのはその着こなし方。
たとえば、標準服を着ている生徒でも、パーカーを制服の中に着込んだり、女の子はスカートを短くしたりして、ちょっとしたアレンジを加えているそうです。
たとえ制服であっても少し工夫をすることで、上手に個性を出せていいですね。
そんななかで、うちの子は標準服とは違う、カンコーで購入した制服を着ています。
親としては、制服を自分で用意することで、私服と制服の良いところをうまく取り入れている感じがして、非常にバランスが取れているなと思っています。
まとめ
服装が自由な学校での生活は、子どもにとっても親にとっても、新しい挑戦の連続です。
私服と制服、それぞれにはメリットとデメリットがあり、どちらを選ぶかは一人ひとりの価値観やライフスタイルに大きく影響を与えます。
自由に服装を選べることにはオシャレや個性を楽しむ魅力がある一方で、毎日のコーディネートに悩んでしまうというデメリットもあります。
一方、制服は手軽で個性を表現しやすい方法であり、コーディネートに悩むことなく、安心して学生生活を送ることができます。
自由な服装の選択肢を持つことで、子どもたちは自分のスタイルを見つけたり、ほかの生徒との違いを楽しんだりできる一方、制服を通じて「学生らしさ」を大切にしたり、悩まずに過ごすことができるメリットもあります。
それぞれのよさを理解し、子どもにとって最も快適で楽しめる方法を選んであげることが、親としての一番のサポートなのではないでしょうか。
最終的には、どちらの選択肢にも魅力がありますが、親としては、子どもにとって最も快適で楽しめる方法を選んであげることが一番大切だと思います。
自由な服装を楽しんで、学校生活をより良いものにするサポートをしてあげたいですね。
この記事が学校での服装選びに迷っている方の参考になれば嬉しいです!
関連記事