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6,000円の占いを見て考えたこと|人生の正解は自分でつくるもの

先日、知人とカフェに行ったときのこと。


初めて伺ったのですが、こだわりの食材を使った自然派のお店で、お値段がちょっと高めながらも女性に人気のようです。


丁寧につくられた料理がおいしく、ゆっくりとした時間を過ごせました。


気になったのが、店のスタッフさんがカードを使って、お客さんと話し込んでいる姿でした。


何をしているのか聞いてみたところ、どうやら特別なカードを使った占いをしているとのこと。


そのお値段は、30分で6,000円。


わたしにとっては決して安いとは言えない金額で、思わず驚いてしまいました。


ところが、わたしがお店に滞在していた間に気が付いただけでも、2人の女性が占いを受けていました。


それだけ利用する人がいるということなのでしょう。


その光景を見ながら、わたしは「人はなぜ占いにお金を払うのだろう」と考えていました。

占いが欲しいのではなく、背中を押してほしいのかもしれない

恋愛や仕事、人間関係。


生きていれば、自分一人では答えが出せないことがあります。


誰かに相談したくなることもありますし、「その選択で大丈夫」と言ってもらえたら、少し気持ちが軽くなることもあります。


だから、占いを利用する人が求めているのは、未来を当ててもらうことではなく、自分の決断に安心感を与えてくれる存在なのかもしれません。


そう考えると、占いそのものを否定する気にはなれません。


人は誰でも、不安になるものだからです。

わたしが違和感を覚えた理由

それでも、わたしは少しだけ違和感を覚えました。


星座占いを見て「今日はラッキーかも」と楽しんだり、おみくじを引いて一喜一憂したり。


そういう占いは、娯楽として楽しめばいいと思っています。


でも、転職するかどうか。

結婚するかどうか。

起業するかどうか。


人生の大きな節目の判断を占いに委ねることには、どうしても違和感があります。


なぜなら、その選択の結果を引き受けるのは、占い師ではなく、自分自身だからです。


もしうまくいかなかったとき、「占いでそう言われたから」と思ってしまえば、自分で決めたという感覚は薄れてしまいます。


人は迷うと、「誰かが正解を教えてくれないだろうか」と思ってしまいます。


でも、その瞬間に、自分の人生のハンドルを少しだけ他人に預けてしまっているのではないか。


わたしの違和感は、きっとそこにあるのだと思います。

自分で決める力は、鍛えることができる

そこで、わたしはこんなことを考えました。


30分6,000円を払う前に、600円のコーヒーを注文して、自分と向き合う時間をつくってみる。


スマートフォンをしまって、湯気の立つコーヒーを飲みながら、ノートを開いてみる。


「わたしは本当はどうしたいんだろう」

「何が怖くて決められないんだろう」

「失敗したとしても、本当に取り返しがつかないことなのだろうか」


そんなことをノートに書き出しているうちに、自分の気持ちが整理されていくことがあります。


もちろん、一度で答えが出るとは限りません。


それでも、自分で考えることを繰り返していると、「自分で決める力」は少しずつ育っていくのではないかと思うのです。


筋力が一日では身につかないように、決断する力も日々の積み重ねでしか身につきません。

正解を探すのではなく、自分で正解にする

若い頃は、「正解」を探していた気がします。


でも、年齢を重ねるにつれて思うようになりました。


人生は、正解を選ぶものではなく、自分が選んだ道を正解にしていくものなのだと。


選ぶ瞬間には、どちらが正解かなんて誰にもわかりません。


今でも「あのとき、あちらを選んでいたらどうだっただろう」と考えることはあります。


でも、もう一方の人生を生きることはできません。


自分が選んだ道を一歩、一歩進んでいくしかないのです。


そのためには、誰かに答えをもらうのではなく、自分で考え、自分で選ぶことが欠かせません。


もちろん、人に相談することはあります。


経験者の意見を聞いたり、信頼できる人に話を聞いてもらったりすることは、とても大切です。


でも、最後に決めるのは、やっぱり自分。


なぜなら、その人生を生きるのは、ほかの誰でもなく、わたしだからです。


あの日、カフェで見かけた30分6,000円の占いは、占いそのものについて考えさせられたというより、「自分の人生は、自分で決めたい」という当たり前だけれど大切なことを思い出させてくれました。


だから、これからも迷ったときは、まず600円のコーヒーを飲みながら、自分自身にじっくりと問いかける時間を持ちたいと思います。


誰かに正解を教えてもらう人生より、自分で選んだ道を正解にしていく人生を歩みたい。


わたしは、そう思っています。

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