
何か創作をしたい。
でも、モノが形として残ることにはちょっと抵抗がある。
そんな面倒くさい願望を持っているわたしですが、最近ちょっとお気に入りの遊びができました。
それはパン作りです。
わたしは、いわゆるミニマリストというほどストイックではありません。
ただ、モノが少なく管理しやすい暮らしや、シンプルな生活は好きです。
そんな自分にとって、パン作りは意外と相性の良い趣味だと感じています。
作ったものが残らない
パン作りの一番好きなところは、作ったものが残らないことです。
絵を描いたり、工作をしたり、ハンドメイド作品を作ったり。
創作活動には憧れがあるのですが、作品が増えていくことを考えると少し気が重くなります。
飾る場所はどうしよう。
保管はどうしよう。
そのうち処分することになったらどうしよう。
そんなことを考えてしまうのです。
その点、パンは食べたらなくなります。
作る楽しさを味わったあと、家族と食べたり、自分で楽しんだりして終わり。
収納場所に悩むこともありません。
創作したい気持ちと、モノを増やしたくない気持ち。
パン作りは、その両方を満たしてくれる趣味だと思います。

残るのはモノではなく体験
パンそのものはなくなります。
でも、体験は残ります。
生地をこねる感触。
少しずつ膨らんでいく様子。
オーブンから漂ってくる香ばしい匂い。
焼きたてを食べる瞬間。
そうした時間は、モノとしては残らなくても記憶に残ります。
シンプルな暮らしを好む人のなかには、「モノより体験を大切にしたい」と考える人も多いのではないでしょうか。
パン作りには、そんな価値観との相性の良さを感じています。

家にあるもので始められる
パン作りというと、専用の道具がたくさん必要なイメージがあります。
もちろん本格的にやろうと思えば、いろいろな道具があります。
でも、意外と最低限でもなんとかなります。
わたしが普段使っているのは、
・ボウル
・はかり
・計量カップ
・オーブン
くらいです。
材料も
・強力粉
・バター
・牛乳
・砂糖
・塩
・ドライイースト
だけでOK。
あったほうが便利なものはたくさんありますが、なくてもパンは焼けます。
新しい趣味を始めるたびに道具が増えていくのは少し苦手なので、「まずは家にあるものでやってみる」ができるのはありがたいところです。

消費よりも作る楽しさがある
趣味というと、つい何かを買うことが中心になりがちです。
本を買う。
服を買う。
雑貨を買う。
それも楽しいのですが、気づけばモノが増えていきます。
パン作りは、材料から何かを生み出す趣味です。
買うことよりも、手を動かして作ることが主役になります。
最近はネットを見ているだけで時間が過ぎてしまうことも多いので、自分の手で何かを作る時間は思った以上に気分転換になります。
そして、自分でパンを作るようになって感じたのは、「暮らしを自分でつくっている感覚」です。
今の時代、お金を払えばたいていのものは手に入ります。
それは便利なことですが、気づけば消費するばかりで、自分では何も生み出していないような気分になることがあります。
もちろんパンを買ったほうが早いし、上手なパン屋さんのパンのほうがおいしいかもしれません。
それでも、自分でこねて、自分で焼いて、自分で食べる。
その一連の流れには、単なる効率では測れない満足感があります。
大げさかもしれませんが、自分の暮らしを少しだけ自分の手に取り戻したような感覚です。
シンプルな暮らしが好きなのも、突き詰めれば「自分で管理できる範囲で暮らしたい」という気持ちからなのかもしれません。
パン作りは、そんな感覚を思い出させてくれる趣味でもあります。

まとめ | シンプルライフと趣味は両立できる
シンプルな暮らしを目指していると、「余計なモノは持たない」という意識が強くなりがちです。
でも、本来は暮らしを快適にするための考え方のはず。
楽しみまで減らしてしまったら少しもったいない気がします。
パン作りは、モノを増やしすぎることなく創作の楽しさを味わえる趣味でした。
創作はしたい。
でも作品は残したくない。
そんな少し面倒くさい願望を持つわたしには、ちょうどよい遊びです。
これからもしばらくは、家にある道具を使いながら気楽にパンを焼いていこうと思います。


