
我が家は、ごはん好き。休日のお昼には麺類を食べることが多いですが、基本的に朝晩はごはんを食べます。
そんな我が家にとって、ごはんがおいしいかどうかは切実な問題です。三度三度のことなので、できる範囲でおいしく食べたいと思っています。
そんな我が家がごはんをおいしく食べるために辿りついたのは、「ごはんを土鍋で炊く」という暮らしです。2017年にごはんの土鍋炊き生活をはじめてから、ずっと続けています。
この記事では、土鍋炊き生活を続けてきたなかで感じた、メリットとデメリットについてお話したいと思います。
この記事のもくじ
土鍋炊きのメリット
わたしが考えるごはんを土鍋で炊くメリットは、次の4つです。
- ごはんがおいしく炊ける
- 性能が劣化しない
- 手入れが簡単
- コストが安い
それぞれ詳しくお話していきますね。
ごはんがおいしく炊ける
やはり何といっても土鍋炊き最大の魅力は、ごはんがおいしく炊けること。土鍋で炊いたごはんは、ふっくらとして艶があり、お米の甘さを感じられるのが特徴です。
我が家は故障しかけた炊飯器から土鍋に乗り換えしたんですが、初めて土鍋炊きのごはんを食べたとき、「同じお米だよね?!」って思うくらいごはんの味が違ったんですよね。
炊飯器のメーカーさんもやはり土鍋で炊いたごはんがおいしいのはよくご存じで、「土鍋炊飯器」と呼ばれる、土鍋みたいにごはんを炊ける炊飯器も開発されるほど。
また、料亭などで出されるごはんも土鍋炊きが多いらしく、土鍋で炊いたごはんの味のよさは料理のプロのお墨付きというわけです。

性能が劣化しない
土鍋炊きのメリットとして案外語られていない気がするのが、土鍋炊きは性能が劣化しないという点。
炊飯器は新品のときが最高地点で、使えば使うほど味が落ちていきまが、土鍋炊きにはそういう心配がないんです。
「あれ、うちのごはん、こんな味だっけ」と感じることはないでしょうか?もしかしたら、お米のせいではなく、炊飯器の性能が低下してきているからかもしれません。
我が家が土鍋炊きを始めたのも、炊飯器で炊いていたごはんの味が落ちているのを感じ、炊飯器を買いなおすかどうか検討したのがきっかけです。
もちろん厳密には土鍋炊きでも味の変化はあるんだと思いますが、炊飯器のように露骨な変化がないのはありがたいですね。

味が変わらないので、土鍋が割れるまで使い続けられるのは嬉しいですね
手入れが簡単
炊飯器でごはんを炊いていた時代、わたしが嫌いだったことの一つが炊飯器のお手入れ。
炊飯器は、内窯だけじゃなくて、内蓋やそれに付随する細かいパーツも手入れしないといけないですよね。外側の水蒸気が出てくる部分も拭いたりしないといけないし、案外と手間がかかります。
ごはんの成分がくっついてネバネバしているし、パーツ部分なんかはしっかり洗わないと汚れが溜まりやすくて、毎日のお手入れがわたしにはストレスでした。
これに対して、土鍋は構造がとてもシンプル。本体と蓋しかありません。使った後は水に浸しておいて、スポンジでゴシゴシ擦るだけでまるっとキレイになります。
もちろん、土鍋は壊れやすいので丁寧に扱う必要はありますが、それでもメンテナンスの楽々さは炊飯器よりも断然上です。

コストが安い
我が家が炊飯器の買い替えを検討した当時は、くしくも高級炊飯器ブーム。我が家に必要な4合以上炊けるサイズだと10万円近くするものもあったんですよね。
もちろんもっとお手頃価格の炊飯器もあったんですが、ほぼ毎食ごはんを食べる身としては、おいしいごはんが食べたいので、どうするかかなり迷ったのを今でも覚えています。
高級炊飯器と比べると、土鍋は圧倒的に安いのがポイントです。
わたしは毎日使うものだからと自分なりにこだわって、4th-marketのロティ シチューキャセロールという土鍋を買ったんですが、それでもその当時は1万円もしませんでした。

土鍋というと和風な感じのものが多いなか、ロティ シチューキャセロールは萬古焼でありながらも洋風味のあるシンプルなデザインで、わたしの大のお気に入り。
土鍋生活を始めた当初から買い替えることなく今も現役ですし、毎日使うなかで所々欠けてきていますが、まだまだ活躍してもらうつもりです。
高級炊飯器が目指しているのが「土鍋炊き」なんだったら、大金を払わなくても自分で土鍋炊きすればいいんじゃない?という実験の元に始まったのが我が家の土鍋炊き生活ですが、これは自分的には正解でした。

土鍋炊きのデメリット
我が家では続いているごはんの土鍋炊き生活ですが、デメリットももちろんあります。わたしが考えるデメリットは、次の5つです。
- 手間がかかる
- 炊き具合が一定ではない
- タイマー機能がない
- 保温ができない
- 土鍋が重い
さらに、詳しくお話していきますね。
手間がかかる
土鍋で炊くごはんがおいしいのは間違いないですが、炊飯器に比べるとちょっと手間と気配りをしなくてはいけないのがネックです。お米と水を入れてスイッチONだけの炊飯器と比べてしまうと、少し面倒くさいかもしれませんね。
タイマー消火機能がついたガスコンロがあれば便利ですが、そうでなければごはんが炊き上がるタイミングでガスの火を自分で止めなくてはいけません。
慣れてしまえば、お米○合だったら火をつけてから〇分という感じで目安がわかるようになるので、コンロの前につきっきりでいる必要はないのですが、炊飯器生活が当たり前になっていると億劫に感じるかもしれません。

炊き具合が一定ではない
土鍋でごはんを炊くデメリットの一つとして忘れてはいけないのが、炊き具合が一定にはならないことです。炊くお米の量が同じでも、季節によって炊き加減に注意を払わなくてはいけません。
お水が冷たい季節だと水が沸騰するまでに時間がかかるので、暑い季節に比べると炊く時間は長めにしなくてはいけないなど、配慮が必要です。
また、電気の力で炊く炊飯器とは違い、火を使って炊く土鍋式はちょっとした加減で焦げたり、柔らかめだったりすることがあります。
わたしは多少かために炊けても、柔らかめに炊けても、それはそれでおいしいと思っているので毎日の変化を楽しんでいるのですが、「毎日安定してムラのないごはんを食べたい」という方には合わないかもしれません。

Don't think, Feel なのだ!
タイマー機能がない
お米を土鍋で炊いているという話をすると、大変そうとよく言われるんですが、慣れてしまえばそんなこともありません。
3合くらいならお米だと、浸水したお米を土鍋に入れて20分ほど火を入れ、消火した後は蒸らすために15分ほど待ちます。
土鍋炊きの場合は浸水をしっかりしておくのがポイントといわれているので、そこさえ事前にしておけば実際にお米を炊くのに注意を払う必要があるのは、火を使っている20分ほどの間だけです。
ですが確かに炊飯器とは違い、スイッチを入れたら完全放置という訳にはいかないですし、夜のうちにタイマーをセットしておけば朝には炊きたてごはんが待っているというのもできません。
我が家が炊飯器生活をしていたときは、夜に炊飯器をしかけて朝に炊きたてのごはんができるようにし、残ったごはんは冷蔵庫に入れておいて夜に電子レンジで温めて食べるという流れでした。
ですが土鍋生活になってからは、朝からごはんを炊くのは面倒なので、逆に夜にごはんを炊き、朝に残ったごはんを温めてという流れに変更しました。
また、主婦の悩みとして多いのが、お弁当のごはんではないしょうか?
わたしも子どものお弁当生活が始まったら毎朝炊かなくてはいけないかなと思っていたんですが、今のところ、夜炊いたごはんだけで乗り切っています。
方法としては、お弁当のごはんは傷むのが心配なので、朝に食べるごはんとは別に、ごはんをラップでぴっちりと包んでから冷凍してしまいます。そして朝になったら、しっかりと電子レンジで加熱をしてから冷まし、お弁当箱に詰めたり、おにぎりにしたりしています。
ラップで包んでから冷凍したごはんは、しっかりと加熱すれば十分においしいですし、この方法ならばまとめてお弁当用のごはんを準備しておくこともできます。
このように、我が家はいろいろと工夫をして土鍋にタイマー機能がない不便さをクリアしてきましたが、やはりタイマー機能がないと生活しづらいという方には土鍋炊きは難しいかもしれません。

保温ができない
家族の食事時間がバラバラで、ごはんを長時間保温しておきたいという方には土鍋に保温機能がないのはネックになるかもしれません。
土鍋自体は保温力があるので、炊いたごはんの量にもよりますが、炊きおわってから1時間くらいは温かいごはんが食べられます。ですが、電気のパワーで保温できる炊飯器とは違い、次第に冷めてしまうのも事実です。
話は少しそれますが、個人的には土鍋で炊いたごはんの場合、粗熱がとれたごはんもおいしいと思っています。冷蔵庫や冷凍庫に入れて冷やしてしまったら話は別ですが、自然に冷めた状態のごはんは温めなくても不思議とおいしいんですよね。
今は電子レンジもありますし、あえて炊飯器の保温機能にこだわる必要もない気もしますが、やはり炊飯器との違いとして保温ができないというデメリットもお伝えしました。
土鍋が重い
わたしはは子どもが将来的に一人暮らしをしても困らないように、家事をできるだけ身につけさせたいと思っています。とくに料理スキルは大切なので、小学校のころから土鍋でごはんを炊くのとみそ汁作りはできるように教えてきました。
そのうちの子が申すには、土鍋でごはんを炊く欠点は土鍋が重いことだそう。炊く手間とかに大変さは感じないけれど、とにかく土鍋が重くて持ち運びに腕が疲れるとのこと。
確かに土鍋ってずっしりと重みがありますし、落としたりぶつかったりすれば割れてしまうので扱いがデリケートです。
炊飯器は固定の場所に置きっぱなしで、かつ、持ち運びをするのは内窯のみで本体を持ち上げるという動作はあまりしないのでそこまで重さは気にならないですが、土鍋は毎日本体ごと洗うので、重さという点は注意しないといけないかもしれませんね。

まとめ
わたしはできるだけ生活に負荷をかけずに暮らすのをモットーにしていますが、そんな人間が8年も土鍋でごはんを炊けているのは、実は世間のイメージほど土鍋炊きはむずかしいものでも、大変なものでもないからです。
もちろん電気の炊飯器とは違い、ちょっと焦がしたり、ちょっと柔らかかったりというのは日常茶飯事です。でも、そんな日々を受け入れる気持ちさえあれば、土鍋ごはんは遠い存在ではありません。
試しに始めてみたいのならば、まずは家にある土鍋や厚手のお鍋でも十分にごはんを炊くことはです。毎日頑張らずとも、休日だけでもいいですしね。
この記事が、おいしいごはんを食べるために土鍋炊きに挑戦してみたいと思っている方の参考になれば嬉しいです。
また、我が家で愛用しているロティ シチューキャセロールについては、別記事の『土鍋生活8年!4th-marketのロティ シチューキャセロールの魅力を愛用者が語る』で詳しく紹介しています。よろしければ、こちらもご覧くださいね!
関連記事