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家計簿をつけない家計|節約家族の末路

今、わたしは家計簿をつけていません。


家計簿アプリも使っていないし、毎月の支出を細かく記録しているわけでもありません。


家計を把握するのは年に2回、夫のボーナスが入ったとき。


銀行口座にあるお金を全部確認して、エクセル表にまとめるだけという、かなりざっくりしたものです。


毎月の食費がいくらだったとか、日用品にいくら使ったとか、そういう細かいことは把握していません。


でも、今、わが家にどれくらいのお金があるのかは分かるようにしています。


いわば、家計簿ではなく、資産残高を確認している感じです。


それでも、貯金はできています。


もちろん、大金がどんどん貯まっていくわけではありません。


これから子どもの学費もかかるし、老後のことを考えれば、もっと貯めなければと思う。


だから、今でもお金のことはそれなりに考えています。


でも、30代のころのように、「どうしたらもっと節約できるんだろう」と必死になって考えることはなくなりました。


むしろ、今はそれほど頑張っていない。


それでも、お金はちゃんと残っていく。


考えてみると、これには理由があるのかもしれません。

30代のころは節約雑誌を読み漁っていた

30代のころ、わたしは節約系の雑誌を読むのが好きでした。


今でこそ、節約や家計管理に関する情報はネットでいくらでも見つかります。


でも、当時は今ほどスマホで簡単に情報を探せる時代ではありません。


だから、わたしは図書館に行っていました。


そして、節約系の雑誌を借りてきては、読み漁る。


「食費をどうやって減らすか」

「どうしたらお金が貯まるのか」

「他の家庭はどんなふうにやりくりしているのか」


そんなことが気になって、いろいろな節約方法を読み、時には夫にも読ませました。


今思えば、かなりお金のことを考えていたと思います。


雑誌に載っている節約術を見て、「これはできそう」と思ったものは試してみる。


「こんな方法もあるんだ」と思えば、やってみる。


もちろん、全部が続いたわけではありません。


やってみたけれど、自分には合わなくてやめたものもあります。


今となっては、何を試したのか覚えていないものもたくさんあります。


でも、そうやって少しずつ、お金との付き合い方を覚えていったんだと思います。

今は、家計簿すらつけていない

そんなわたしですが、今では家計簿をつけていません。


昔だったら考えられないことです。


以前は、「家計を把握するためには、家計簿をつけなければ」と思っていました。


毎月いくら使ったのか。

食費はいくらだったのか。

日用品はいくらだったのか。


そういうものを記録して、できるだけ無駄を減らそうとしていました。


でも、いつのころからか、家計簿をつけなくなりました。


そして、今のところ困っていません。


なぜか。

たぶん、自分のお金の使い方がだいたい分かっているからなんだと思います。


何にお金を使うのか。

どのくらい使うのか。

これは買うけれど、これは買わない。

ここにはお金をかけるけれど、ここはそれほど気にしない。


そういうことが、自分の中でなんとなく決まっています。


だから、毎月細かく記録しなくても、大きく使いすぎることがないのです。

死ぬほど節約しているわけではない

今のわたしがものすごく節約しているかというと、そんなことはありません。


「1円でも安いものを買わなければ」と、血眼になっているわけでもない。


食費を極限まで削っているわけでもないし、欲しいものを全部我慢しているわけでもありません。


たまには好きなものを買います。


外食やテイクアウトもします。といっても、年に数回、誕生日のときくらいです。


必要だと思えば、それなりのお金を使うこともあります。


だから、「節約を頑張っているから貯金できている」という感覚はあまりありません。


それでも、毎月のお金の流れが大きく崩れることはない。


そして、気づけば少しずつお金が残っている。


これは今になって急にできるようになったことではないんですよね。

30代のころに、散々考えたから

たぶん、わたしの場合は、30代のころに散々お金のことを考えたからなんだと思います。


節約雑誌を読み漁って、

「こうすればお金が残るんだ」

「こういうところにお金を使いすぎていたんだ」

と、いろいろ知った。


実際にやってみて、失敗もした。


自分には合わない節約もあった。


逆に、これは無理なく続けられるというものもあった。


そういうことを何年もやってきたから、今はわざわざ細かく考えなくても、自分なりのお金の使い方が身についているのかもしれません。


昔は「節約する」という行動が必要だった。


でも今は、節約を意識しなくても、あまり無駄遣いをしない


30代のころにやっていたことが、いつの間にか自分の生活に染みついているんだと思います。


だから、今のわたしは「節約している」という感覚があまりありません。


もちろん、今でもお金のことは考えます。


子どもの学費もある。老後のお金も必要です。


これから先、今までと同じようにいくとも限りません。


だから、「もう何も考えなくていい」とは思っていません。


ただ、30代のころのように、常に節約のことを考えているわけではないのです。

昔の自分が、今の自分を助けてくれている

最近、パートを辞めることにしたとき、少し蓄えがあることのありがたさを感じました。


そして、そのお金を残してこられたのは、たぶん今の自分だけの力ではありません。


30代のころ、図書館から節約雑誌を借りてきて、必死になって読んでいた自分。


あれも、無駄ではなかったんだなと思います。


当時は当時で、「もっとお金を貯めたい」と必死でした。


そして、今よりずっとお金に敏感だった。


でも、そうやってお金のことを考えた時期があったからこそ、今は細かく家計簿をつけなくても、そこそこ安定してお金を使えるようになった。


昔の自分が身につけたものが、今の自分を助けてくれている


そう考えると、30代のころの自分に「よくやったよ」と言ってあげたい気もします。


今はもう、あのころのように死ぬほど節約するつもりはありません。


できる範囲でお金を残しながら、使うところでは使う。


そのくらいでいい。


そして、少しずつでも蓄えを残しておけば、今回のように「もう、この仕事はいいかな」と思ったときに、自分に別の選択肢を与えてあげられる。


それだけでも、若いころにお金のことを考えてきた意味はあったのかなと思います。


ちなみに、わが家の節約生活が完全になくなったわけではありません。


夫は今でも、麦茶パックを2回使っています。


誰にも言われたのでもなく、自発的に。


子どもたちは、それを「ビンボー麦茶」と呼んでいます。


ある日は濃くて、ある日は薄い。


「今日のは濃いな」

「今日はちょっと薄いな」


そんなことを言いながら、空のペットボトルにお茶を詰めて職場に持っていく夫を見ていると、そこまでして2回使わなくてもいいんじゃないかと思う。


でも、本人は何の疑問も持たずにやっています。


こういうところを見ると、30代のころに身につけたものは、そう簡単にはなくならないんだなと思います。


……まあ、麦茶パックを2回使うところまで染みつかなくてもいい気はしますけど。

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