
わたしの住んでいる家は、築40年以上の賃貸物件です。
傍から見ればかなり年季の入った家なのですが、内装の昭和レトロな感じが気に入って入居を決めました。
築古なため、間取りと駅からの距離を考えると破格の値段で貸してもらっており、個人的には気に入っているんですが、1つ困っていることがあります。
それは、家の修繕や点検に関する訪問営業が定期的にやってくることです。
今回の記事では、家にやってくる訪問営業者とはどんな感じなのか、その対処法についてお話したいと思います。
この記事のもくじ
我が家に来る点検商法の実態
最初にお話したように、我が家は見た目がかなりの古屋なため、数カ月に1度は家系の訪問営業がやってきます。いわゆる点検商法というやつです。
ですが、彼らは決して訪問営業であるとは言わないのがポイントです。
たくさんの訪問を受けてきましたが、我が家にやってくる点検商法の訪問営業の営業トークには2パターンあります。
- 近所の工事をしていたときに、偶然屋根が壊れているのを見つけた
- 家の前の道路工事をするので説明しに来た
パターン① 近所の工事をしていたときに、偶然屋根が壊れているのを見つけた
最近では減ってきましたが、引っ越した当初はやたらに多かった営業トークです。
うちの家のそばにアパートがあるのですが、そのアパートを指さしながら「あのアパートで今度工事することになっていて、その下見に来ていたら偶然おたくの屋根がおかしいのを発見しまして」なんて言ってきます。
いくら近いといっても、そんなの目視で分かるわけないでしょと突っ込みたくなるんですが、相手は大真面目。
しかも、これを一人ではなく、何人もの人が同じような内容で話をしてくるんですよね。詐欺営業のマニュアル本にでもこのトーク術が載っているのでしょうか。
また、お前もか!?という感じで、ワンパターンなのが笑えるのですが、相手は真剣です。
パターン② 家の前の道路工事をするので説明しに来た
パターン①が減ってきたなと思ったら、にわかに増えてきたのがこちらの「近々工事をするため、車が出られなくなるので説明しにきました」というパターン。
まぁ、①と大差はないのですが、家の前の工事をするので道路を使えなくなるというのがトークパターンのようです。
彼らは決して、日付を書いた用紙などは持って来ず、手ぶらです。まっとうな業者ならありえないですよね?
ちなみに、パターン①、パターン②の両方に関してですが、訪問営業の彼らが話しているように工事などが行われるかを観察していますが、もちろんそんなのは実施されません!最初から最後までウソです。
我が家で語り続けられている伝説の訪問営業
我が家で語り続けられている訪問営業があります。
ある日、わたしが今でくつろいでいると、玄関でノックをする音がします。(古屋なので、インターホンも壊れているのです)
何だろうと思って、玄関ドアを開けずに家のなかから応対すると、「宅急便です」との声が返ってきます。
我が家は置き配にしているし、注文したものが届く予定などもないけれど、どこかから生ものでも届いたのかなと思いながらドアを開けてみると、そこにはヤマトさんとはまったく違う作業着を着た男性が2人。
わたしが不審がっているのを察したのでしょう。
すると、ガタイがいいほうの男性が改めて口を開くと、「タクミヤです」とのたまうではありませんか!?しかも、どことなくニヤついていて、嫌な感じ。
わたしはこのとき、自分の聞き間違いかなとも思いましたが、2階にいた子どもが後から「さっき、宅急便来たよね?」と言っていたので、間違いなく彼らは「宅急便です」と言ったのです。
本人たちは、「タクミヤ」と「タッキュウビン」をかけてウマいことやってるつもりかもしれませんが、ヤマト運輸を語って玄関を開けさせるという確信犯の営業は、本当に悪質です。
我が家では反面教師として、「タクミヤみたいな人を騙すことをしてはいけない」としていまだに話題にしています。


訪問営業の対処法
家修繕系の営業に限った話ではありませんが、訪問営業って迷惑ですよね。相手も仕事なので必死なのはわかりますが、こちらには何のメリットもないので早々にお引き取りいただきたいものです。
そこで、大事になるのが訪問営業への対処法です。次のポイントを押さえて、しっかりと断りましょう!
- 玄関は開けずに対応する
- 要求はきっぱり断る
- 質問・営業トークには答えない
玄関は開けずに対応する
訪問営業が来たときには、玄関ドアを開けてはいけません。うっかり玄関を開けてしまうと、訪問業者が家に強引に入ってきて契約をするまで居座るという事態になりかねません。
我が家のお隣に住んでいるおばあちゃんの話ですが、玄関を開けたがばっかりに押し買い業者が1時間ほど居座ってしまい、仕方なく相手が欲しがっていたものを売ったなんていうことがあったそうです。
ですから、繰り返しになりますが、玄関ドアは決して開けてはいけません!玄関ドア越し、もしくはインターホンで応対するのが鉄則です。
要求はきっぱり断る
訪問業者は基本的にトークスキルが巧みです。こちらが話すことをあの手、この手を使って、自分の有利になるように話を進めていきます。
訪問営業者の誘導にのらないようにするためには、相手に話の主導権を渡してはいけないのです。
そこで大切になるのが、相手の要求はきっぱりと断るということ。
「いりません」
「興味がありません」
「お断りします」
こういうシンプルな言葉で明確に断り、それ以上話が続けられないようにしましょう。
ただし、このときに乱暴な言い方をするのはNGです!いくら営業に迷惑しているからといっても、乱暴な言葉で追い返してしまうと逆恨みされるケースもあります。
あくまでも丁寧に、でもきっちりと断るのが賢明です。
以前、わたしも断るのを失敗したことがあるんですが、インターネット回線の営業に「夫しかわからないので」とバカ正直に答えてしまったところ、「ご主人は何時ごろ帰ってきますか?毎日遅いんですか?週末もお仕事ですか?」なんて繰り下がられてしまい、帰ってもらうのに難儀しました。
余計なことを言わず、端的に断るのは大切ですね。
質問・営業トークには答えない
訪問営業は相手の言葉を上手に使いながら、相手に気づかれないように自分の都合のいいように話を進めていくのが特徴です。
そんな訪問業者にとって、質問に答えるというのはエサに食いついたのと同じようなもの。食らいついた魚を逃さないためにも巧みなトーク術を使って、逃げないように追い込んできます。
そうならないためにも、訪問業者の質問やトークにはのらないというのが大切になります。
営業とわかったら、相手の話が途切れた瞬間に断る。この精神を忘れないようにしましょう。

営業テクニックを学ぶためのおすすめ本
詐欺的な訪問営業は、しばしば巧妙なテクニックを使って人々をだまし、不要な契約や高額な商品を購入させようとします。
悪質な営業にひっかからないためには、彼らがどのようなテクニックを使って営業をしようとしているかを知っておくのが有効で、あらかじめ本などで勉強をしておくのがおすすめです。
営業テクニックを教える本はいろいろとありますが、わたしがおすすめするのは『図解でよくわかる! 営業は台本が9割』という本。
この本では、
- 感情を操作する手法
- 不安を煽る方法
- 「信頼」を勝ち取るためのテクニック
- 段階的な説得術
- 無理な契約を迫る方法
を図を用いてわかりやすく解説しています。
営業のための台本づくりの手法を教える本なのですが、営業を受ける側のわたしたちが読んでおくと面白いように営業マンのトーク術を見破れるようになります。
訪問営業が来ても相手の手のうちを知っておけば冷静に対処ができるので、勉強をしておくのが大切ですね。

参考にならない我が家流の家系業者撃退法
参考までに、わたしが獲得した家関係の訪問営業(瓦、壁塗装、配管など)の業者が一発で退散するワードをお伝えします。
それは、
「この家は借家です」
です。
ほかの業種の訪問営業に関しては使えませんが、家関係の業者でしたらこの一言をいうだけで、びっくりするほど相手はさっさと帰っていきます。
なかには「大家さんによろしく言っといてください」なんていう捨て台詞を吐いていった業者もいますが、たいていは時間を無駄にしたという感じで帰っていきます。ちなみに、この捨て台詞を吐いたのは例のタクミヤなんですが、さすが厚かましさが違いますね。
我が家は実際に借家なので、やましい心もなく堂々とこのセリフで訪問営業を撃退していますが、もし家関係の営業にお困りの方がいましたら試しに使ってみてもいいかもしれません。
まとめ
今回の記事では、実際に我が家に訪れる修繕業者や営業の様子を、わたしの体験をもとにお伝えしました。
わたしもどう対応すればいいのか悩んでいましたが、いろいろな対応法を実際に試してみたり、営業テクニックの本を読んで学ぶことで、少しずつストレスなく対応できるようになりました。
営業に対して無理なくうまく対応できるようになれば、より快適な毎日が送れると思います。
この記事で紹介した方法が少しでも役に立つと嬉しいです。