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40代になって、読書の楽しみ方が変わった

40代後半になって、ふと気づいたことがあります。


昔から本を読むのが好きだったけれど、最近は以前とは少し違う読み方をしている。


同じ「読書」なのに、年齢とともに、本との付き合い方も変わってきたのかもしれません。


子どもの頃はどんな本を読んでいたのか。

30代の頃は、何を求めて本を読んでいたのか。

そして今は、どんなふうに本を読むようになったのか。


これまでの読書を振り返りながら、40代になって変わったことを書いてみようと思います。

子どもの頃から、本が好きだった

子どもの頃から、本を読むのが好きでした。


小学生の頃は、物語の世界に入り込むのがなによりの楽しみでした。


主人公と一緒に冒険したり、知らない世界を旅したり、登場人物の気持ちを想像したり。


本を開けば、今いる場所とは違うところへ行ける。


子どもの頃のわたしにとって、読書はそんな時間だったように思います。

30代は「たくさん読む」ことが誇らしかった

そんなわたしも、30代になると読む本が変わっていきました。


仕事や暮らしに役立つ情報、自己啓発、仕事術、お金のことなど。


「知らないことを知りたい」という気持ちが強くなり、実用的な本をよく読むようになりました。


そして、できるだけたくさん吸収したいと思っていました。


一日一冊を目標にしていた時期もあります。


ページをどんどんめくって、書いてあることを頭に入れていく。


読み終わった冊数が増えていくのも、ちょっとした達成感でした。


今思えば、30代のわたしにとって読書は「自分を成長させるためのもの」という側面が強かったのだと思います。


知らないことを知る。

新しい考え方を身につける。

今より少しでも成長する。


そんなことを、本に求めていたのかもしれません。

40代になって、読書の楽しみ方が変わった

ところが、40代になってから、少しずつ読む本が変わってきました。


とくに最近惹かれるのは、詩や古典と呼ばれるようなものです。


以前なら、「何の役に立つんだろう」と思っていたかもしれません。


それなのに今は、そういう本を自然と手に取りたくなります。


そして、読むスピードもずいぶん遅くなりました。


一気に読み進めるのではなく、一つの文章で立ち止まる。


何度か読み返す。


わかったふりをしてどんどん読み進めるのではなく、その言葉について少し考えてみる。


そんな読み方をするようになりました。


以前のわたしは、「何を学んだか」を気にしていたように思います。


ところが今は、必ずしも何かを得なくてもいいと思うようになりました。


詩を読んで、「きれいだな」と思う。


古い文章を読んで、「昔の人も同じようなことで悩んでいたんだな」と思いを馳せる。


たった一行の言葉が、なぜかその日の自分の心にひっかかる。


そして、その言葉を日記帳に書き写しておく。


実生活で大きな変化があるわけではありません。


それでも、そうして残した言葉たちが、いつの間にかわたしの心の支えになってくれている気がするのです。

「役に立つ」だけが読書ではない

40代になって、「たくさん持つこと」だけが大事ではないと、少しずつ思うようになりました。


知識も、経験も、情報も。


たくさん持っていることが、そのまま豊かさにつながるわけではない。


いま持っているものを、ゆっくり味わうこと。


すでに知っていることを、別の角度から眺めてみること。


すぐには役に立たないものに、時間を使ってみること。


そういう時間にも、ちゃんと価値があるのだと思います。


だから今は、昔のように「早く読まなければ」とは思わなくなりました。


一冊の本を読み終えるまでに時間がかかってもいい。


一つの文章を何度も読み返してもいい。


途中で本を閉じて、考える時間があってもいい。

ゆっくり読むことも、読書なのだと思う

子どもの頃は、物語の世界に入り込むために本を読みました。


30代は、情報を得たり、自分を成長させたりするために本を読みました。


そして40代になった今は、詩や古典のような、すぐには答えをくれないものに惹かれています。


著者の考え方、生き方がわかるエッセイなんかもおもしろい。


読むスピードも遅くなりました。


年齢を重ねて、目が疲れやすくなったり、集中力が続かなくなったというのもあると思います。


それでも、「読書量が減った」とは思っていません。


むしろ、本を読むことを以前より楽しめるようになったのかもしれません。


正直なところ、一日一冊のペースで読んでいた頃の本は、タイトルも内容もほとんど覚えていません。


あれだけ一生懸命読んでいたのに、と思うと少しおかしくなります。


でも、それでいいのだと思います。


当時は当時で、たくさん読むことが楽しかった。


そして今は、ゆっくり読むことが心地いい。


急いでページをめくらなくてもいい。

全部を理解しなくてもいい。

一つの言葉を、しばらく心の中に置いておいてもいい。


きっとこれが、40代の今のわたしの読書スタイルなのでしょう。


知識を得るための読書から、言葉を味わうための読書へ。


たくさん読むことから、ゆっくり読むことへ。


読書の楽しみ方に正解はきっとないのでしょう。


そのときの自分が必要としているものを、本の中から見つけられたのなら。


それだけで、十分なのかもしれません。

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